初給料で親にプレゼント
レポートにまとめて会社に提出

 税理士法人古田土会計をはじめとするエムケーコンサルティンググループが12年ほど前から導入したという「親孝行制度」。

 毎年4月21日~5月20日を「親孝行月間」とし、入社3年目までの社員を対象に、「実家まで両親(社会人になるまでお世話になった保護者)に会いに行き、御礼の挨拶をする。初めての給料で買ったプレゼントを贈る」という制度です。実家までの交通費は支給されるのだそうです。

 確かに親孝行したことを証明するために、贈り物をしているシーンや御礼の言葉を述べているシーンを撮影した“証拠写真”と共に、後日レポートにしてチームリーダーに提出。さらに総務課もチェックした上で“業務完了”となるという徹底したもの。「業務命令で親孝行」なんて聞いたことがありません。違和感はないのでしょうか?

「いえ、業務命令だからこそ、やりやすかったんです!」

 と口を揃えるのは、爽やか新入社員の佐竹紗理さん、近藤いづみさん、渡邊真那さんの3人(写真右から登場順)。3人共、都内近郊の実家暮らしで両親とは毎日顔を合わせていると言います。それでもなお、「親孝行制度があってよかった」とうなずき合っている様子。ほんの1カ月ほど前に親孝行レポートを提出したばかりという皆さんに感想を聞いてみましょう。