「韓国人男性と結婚する」という野望に一直線!

 将来どうなりたいか? と舞さんが突き詰めた結果、彼女が目標の最終地点に置いたのが、「韓国人の男性と結婚する」という野望をかなえることでした。

 え? そこまで行く? と正直思いましたが、この無謀な目標と彼女のアグレッシブさが交差するとき……、そこにミラクルは生まれるのです!

 まず、彼女は全く韓国語が話せなかったので、そこからスタートしました。とはいえ、倹約家の彼女ですから、語学教室ではなく、NHKテレビのハングル講座を利用。テキスト代は1カ月で500円弱です。なんとこれだけで、「ハングル」能力検定1級を取得! なせば成るとはこのことですね。

 また、月10万円の貯金を普通に預金しているだけでは1000万円の貯蓄に行き着くのはさすがに難しいので、10万円のうち、5万円を投資に回しました。ハイリスクハイリターンな投資でしたが、そこは何でもハマったらやりこなす舞さん。基礎の基礎からしっかりと勉強し、金融商品の仕組みも完全に理解して、運用をこなすようになりました。

 さらに、数カ月に1回は、舞さんは韓国に渡航するようになりました。これは、渡航のたびに現地の人と仲良くなって、友達をつくり、韓国に住むことになったときも暮らしていけるよう、環境を整えていこうと考えたからだとか(ちなみに、この間も、彼女は変わらずゼネコンでの派遣社員を続けていました)。

 そして、そうしたネットワークづくりが実り、本当に韓国人のレストランオーナーと結婚することに! また、貯蓄も35歳の時点で、1000万円に達していました。

 今では舞さんは、韓国でその旦那様と幸せに暮らしています。また、余談ですが、現地の名門大の大学院に進学し、コンクリートの研究に携わっているそうです。ここもいかにも舞さんらしいですね。

 私は、どんな女性にだって、目標を達成できる力があると思っています。舞さんは確かに強烈な個性のある女性ではありますが、一見現実離れした目標であっても諦めず、あらゆる手段をもってそれを実現しようとするところが舞さんにとって素晴らしい結果をもたらしたのだと思います。

 「給料が安いから、私にはできないな」というのは、できない自分への言い訳。どんな目標も「実現させる」という気持ちで取り組むのが、幸せを引き寄せる秘訣なのかもしれませんね。

今回の学び

今回の学び「結果は出すもの、夢はかなえるもの」
今回の学び「結果は出すもの、夢はかなえるもの」

聞き手・文/相馬留美 イラスト/北村みなみ

◆変更履歴:記事本文を一部修正しました(2018年月6月4日)