チェックイン締め切りが早いので要注意!

 JALやANAの国内線ではチェックインを省略して保安検査場へ直行できる。一方でLCCではチェックインが必要である。

 基本的には、空港内に設置された自動チェックイン機で行う。といっても、とくに難しいことはない。予約確認書のバーコードを読み取らせるか、予約番号を打ち込むだけだ。

 予約確認書はたいていはメールで送られてくる。各自で印刷の上搭乗当日に持参するようにと航空会社は案内しているが、実際にはわざわざ紙に出力せずとも全く問題ない。スマホの画面にバーコードを表示させればいいし、予約番号を控えておくだけでもいい。

バニラエアの自動チェックイン機
バニラエアの自動チェックイン機

 チェックインを済ませたら、預け荷物がある場合には引き続き有人カウンターへ並ぶ。時間帯によっては、混雑していて長い列ができていることもある。

 前回の記事「LCCをとことん安く! さらにお得に利用するコツ」でも書いたが、LCCの節約旅行ならばあえて荷物を減らしてすべて機内持ち込みにするのも手だと思う。荷物がなければ到着後すぐに出られるし、時短効果は案外大きい。

 最も注意すべきは、チェックインの締め切り時間だ。出発30分前(春秋航空のみ35分前)までと決められており、このルールが厳格に適用されている。たとえ数分の遅れだとしても、問答無用で搭乗不可となるので遅刻厳禁なのだ。

 もちろん、その場合にはお金も戻ってこない。僕自身は経験はないが、LCCに乗り遅れたという話は周囲の旅仲間からしばしば耳にする。旅の「ずっこけ話」としては、もはや定番の一つと言ってもいいだろう。

 バニラエアとジェットスターでは、チェックインを事前にウェブで済ませることもできる。遅刻の可能性はないとしても、先にチェックインをしておくとやはり安心だ。

 その際、とくに気を付けたいのは復路だ。バニラエアではウェブチェックインできるのは48時間前からとなっているため、旅程によっては出発前に帰りの便まではチェックインできない。現地でスマホなどで行えばいいのだが、旅行に出てしまうと楽しくてそれどころではなくなってくるため、案外忘れがちである。

 これは余談だが、客に時間厳守を求めるのならば、航空会社も相応の覚悟を持って運航してほしい、と最後にこっそり書いておく。LCCは遅延率が高いという話はこの連載でも以前に紹介した通りだ。

 次回は、LCCの狭い機内を、どう快適空間に変えるかの秘策をお話しよう。

写真・文/吉田友和