第2位 座席が狭い

 LCCが低価格な理由を最も如実に感じられるのは、飛行機に搭乗して座席に着いた瞬間だ。正直、狭い。横幅はともかく、前後の間隔の短さには窮屈さを覚える。

 ただ、女性や小柄な人からすれば、それほど気にならないという声も耳にする。自分は身長が180センチと図体だけはでかく、足のやり場に困ってしまうのが毎度のパターンだ。

 とはいえ、国内線ならば乗ってもせいぜい2~3時間だから我慢できる。狭いけれど安いからと自分を納得させるしかない。

筆者の体格だと前の座席に膝が当たる。乗っているうちに慣れるが… 写真/吉田友和
筆者の体格だと前の座席に膝が当たる。乗っているうちに慣れるが… 写真/吉田友和

第1位 空港が遠い

 心理的なものも多少はあるのだろうが、実際羽田と比べると成田は遠い。行き先によっては、空港まで行くだけでフライト時間と同程度、あるいはそれ以上の移動時間がかかるのは事実だ。

 ただ、自宅の場所がどこにあるのかにもよるだろう。また、移動費に関しては今は空港へ直行する格安バス(東京駅からなら片道1000円程度)もあるのでそれほど負担ではない。

 時間に余裕がないときは羽田発のJALやANA、効率よりも予算重視なら成田からLCCといった具合でうまく使い分けられるとベストだ。

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 以上、5つの特徴を挙げてみた。逆に言えば、上記の短所がそれほど気にならないという人にとっては、これほどお得な存在はないのだともいえる。

 一方でLCCの長所も挙げるならば、それはもう言うまでもなく「価格の安さ」に尽きるだろう。前回も書いたように、沖縄まで往復1万円以下も当たり前の世界である。

 予約のタイミングやセールの内容にもよるが、新規路線の就航タイミングなどでは「1円」などという冗談のような値段も登場する。僕自身、実際に1円で飛行機に乗ったこともある。

 というわけで、次回(5月12日公開予定)では、ただでさえ安いLCCを、さらに安くお得に予約する方法についてお話ししよう。

写真・文/吉田友和