「ハンドクリームを使っているのに乾燥する」「毎年肌荒れを繰り返す」という人も多いのでは? 実は手ごろな市販のクリームも、“量”が適正ならたいていの肌荒れを改善できることが判明! “たっぷり使い”を続ければ、効果は3日で表れるはず。さっそくトライして冬の肌荒れに今年こそおさらばしよう!

 最低気温が10℃を下回り乾燥が本格化する冬場になると、ハンドクリームを使っているのに「肌がガサガサする」「乾燥感が抜けない」人は多い。使用するクリームが合っていないのかな――と思っている人はちょっと待って! 実はクリームをつける“量”に問題があるのかも。「ハンドクリームを塗ってもちっとも良くならないという人が多いが、共通して圧倒的に塗る量と回数が少ない」と野村院長。野村院長らの調査(※)によると、両手に対する使用量が人さし指の長さの6分の1ほどという人が最も多かった。

 医師が推奨する肌に“効く”量の目安はその“2倍”。脚にも唇にも「たっぷり」だ。「市販のクリームで改善するレベルの肌荒れの人はたくさんいる」と、かおる美容形成外科クリニックの佐藤薫院長。ひどくなる前に対処しよう。塗る頻度は「1日3回が目安」(野村医師)。

 だが、まずは始めやすい寝る前に「たっぷり」を3日間続けてみて。「角層が生まれ変わるには2週間かかるが、きちんと塗ると3日で角層表面がなめらかになり見た目が改善する」(野村院長)。しっとり肌になる塗り方を次ページから紹介する。

※野村院長とユースキン製薬の共同調査。20~60代の女性各100人、合計500人にハンドクリームの使用率、頻度、使用量などを調査した

新発見肌荒れは「温度差」と「最低気温」に深く関係していた!

肌荒れが起こりやすくなる2つの条件
・前日との温度差が10℃以上ある
・最低気温が10℃を下回る

効果を実感できるクリームの使用量はこんなにたっぷり

下唇には綿棒の先に高さ1cm分
上唇にも同量を塗る。ぽってり厚塗りを実感するくらいが目安。
両手には人さし指の3分の1
指の長さの3分の1。両手に塗る基本の量。症状がひどいところにはさらに重ねづけを。
片脚には人さし指1本分以上
ひざ頭から足首までの表面積は両手の約3倍あるため、使用量も3倍に。足裏とかかとはさらに重ね塗りを。