手の保湿バリアが壊れる5つの習慣

・熱い湯で手を洗う
・手や指が冷えている
・手洗いのたびに石けんを使う
・手を洗った後しっかり水を拭き取らないことが度々ある
・水まわりの掃除で手袋をしない

市販のハンドクリームの正しい選び方

3日でこんなに変わった!

38歳、女性
症状=右手人さし指の肌荒れ

 尿素系クリームを長期使用し、皮剥けを起こし皮膚自体も薄くなっていた。保湿系に替えて3日目で皮むけが改善。スマホも使いやすくなった。

写真提供/野村院長
写真提供/野村院長

33歳、女性
症状=右手親指の荒れ、あかぎれ

 10年間、手荒れを繰り返してきた。“たっぷり量”を守って塗ることで、みるみるあかぎれが改善。3日目では見た目ではわからないほどに。

写真提供/野村院長
写真提供/野村院長

 次回は、乾燥を感じやすい“すね”とコチコチに角化しひび割れを起こす“かかと”のケアの方法をお教えします。

ベテランの皮膚科医と形成外科医に伺いました
野村有子
野村有子院長
野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)
慶應義塾大学医学部皮膚科教室を経て開業。「経験上、1日2回塗れば保湿効果は4倍に、3回塗れば10 倍になる。肌荒れがひどいときはまめに塗り直しをして、改善が見られてきたら塗る回数を減らすなど調整するといい」。

佐藤薫
佐藤薫院長
かおるクリニック(東京都杉並区)
日本形成外科学会認定専門医。2000年かおる美容形成外科クリニック開業。10年以上シミ、シワ、ニキビの患者を多く診察し、スキンケア指導を行う。「手のひらや脚も顔同様に化粧水をつけてからクリームを塗ると、より浸透しやすい」。

構成・取材・文/樋口晶子(編集部)

日経ヘルス2013年2月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります