女性は「小刻み食べ」だから「積み重なる」
男性は、仕事帰りのコンビニでいつも同じプリンを買ったり、小豆アイスキャンディーをお風呂上りに食べるのが習慣だったりします。食べる時間やタイミングなどに一定のリズムを持つ人が多く、毎回同じアイテムを選ぶ傾向があります。ですので、季節限定の氷アイスバーを大人買い(一定の飲食物を一度に大量に買い占めること)したりします。
一方、女性は「スイーツの大人買い」はあまり行いません。
しかし、「あ~、疲れた、チョコ食べたい」と思ってポンと一粒。一粒のつもりだったのに、二粒・三粒・・・と止まらなくなって、結局たくさん食べてしまう。テレビやスマホなど何かをしながらスナック菓子をポリポリ……いつの間にか1袋完食してしまった。なんてことを、しょっちゅう行いがちになります。
女性は食べるリズムが小刻みなのです。だから「つい」が積み重なってしまう。
デザートは食べないつもりだったのについついコンビニで買って食べたなど、女性は「つい」という、「予定外のプラス」をしてしまいがちなのです。この行動と無意識も、ダイエットの大敵ともいえるでしょう。
「食べた!」と脳に話しかけ、脳で味わう
でも、みなさんはお気づきですよね?
そうです、甘いものを日々食べている人にとって、完全にやめるなんてそれは相当難しいこと! 結論を言えば、甘いものをやめてしまう必要はないのです。
現に私は、ほぼ毎食・朝昼晩の3回スイーツをいただきます。でも食べるというほどの量はなく、アーモンドチョコだと、一度に1個もいただきません。
ここでのポイントは、単に毎食食べるのではなく、ちゃんと「食べた」と脳に理解させるよう見て感じて選んで食べていることです。最初のチョコの例も同じですが、舌だけではなく、脳で味わうようにするのです。そうすれば、「つい」もっと食べてしまう、から解放されます。
でも疲れた時、もっと食べたい欲求が押し寄せることもあります。そんな時は、
「お、今、まさにスイーツのストレス食べにいきそう。私の脳ったら欲しがっている。でもね、そうはさせませんよ~。スイーツに頼ったりはしませ~ん」
と思うようにしています。
単なる趣向品のスイーツに、大切な自分の気持ちや体を頼ってしまうのは、かっこ悪いもの。食べ物に依存するのではなく、自分の意思によってスイーツを味方につけ、体と心のメンテナンスを上手に行ってほしいと思います。
文/小倉朋子 写真/PIXTA
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