サンダル選びは「かかと」に注目

 まだまだ暑さが続く時期なので「サンダル」についても気になるところ。福岡さん、やっぱりサンダルは足によくないのでしょうか……?

 「そんなことはありませんよ。サンダル選びのポイントは一つ。かかとの外側を支えてくれるデザインになっているか。目安として、ソールに沿ってかかとの端に人差し指の付け根を当てて、指先までの位置に、足を包み込むパーツがあるかどうか。この条件にかなっているサンダルは疲れにくい優秀なサンダルとしておすすめできます」

かかとに人差し指の付け根をあてて、そのまま指をソールに沿っておきます。指先までの位置にかかとを支えるパーツがあれば合格サンダルです
かかとに人差し指の付け根をあてて、そのまま指をソールに沿っておきます。指先までの位置にかかとを支えるパーツがあれば合格サンダルです
福岡さんのアドバイスを受け、編集Oが自宅の靴箱から探してきたサンダルがこちら。足を包み込むデザインですが、かかとを支えるパーツがさらに深いと理想的です
福岡さんのアドバイスを受け、編集Oが自宅の靴箱から探してきたサンダルがこちら。足を包み込むデザインですが、かかとを支えるパーツがさらに深いと理想的です
福岡さんのアドバイスを受け、編集Oが自宅の靴箱から探してきたサンダルがこちら。足を包み込むデザインですが、かかとを支えるパーツがさらに深いと理想的です

つらいハイヒールを履くのは2.5時間以内に

 社内での事務作業中心の時間、外でお客様と面会する時間、タフに歩かなければいけない通勤の時間、華やかな装いが求められるレセプションの時間――。1日の中でも多様なTPOが求められるのが、働く女性の日常。そのシーンに合わせて、快適な靴を選ぶ意識が大事なのだと福岡さんはアドバイスします。

 「TPOによってはつらいと感じるハイヒールを履かなければいけない時もあるでしょう。ただし、人間の足が無理をして体重を支えられるのは2.5時間まで。どうしても無理をしなければいけない日は、用件を終え次第、すぐに履き替えられる靴を用意するといった、足へのいたわりを心掛けてくださいね」

 次回はウオーキング方法についてお届けします。

文/宮本恵理子

この人に聞きました
福岡宜子(ふくおか・よしこ)さん
フットケアコンフォートセンター ペドーシスト(足矯正技師)

1992年、日本初のペドーシストによるサロン「フットケアコンフォートセンター」を開設。これまで足を見てきた人は6万人以上。サロンでは、個人の足の状態や悩みに合わせたオーダーメイドの矯正中敷きを作れる。より手軽に装着できるパンプス用インソール「ウォーキングバランス」(1足分・税抜き2500円/コロンブスとの共同開発)がデパートや東急ハンズなどでも販売中。