足指伸ばしとグーパー筋トレで予防
丸まり足指の状態で長時間過ごしていると、足先の筋肉や腱が緊張して硬くなってしまうのだそうです。筋肉や腱の緊張は全身の不調につながるサイン。まず、足の筋力が低下すると足がむくんだり、足首のくびれが分かりにくくなる「老け足」になり、腰痛や膝の痛みにもつながることに。高山さんは「収縮した足指の腱を伸ばすことが大切。ストレッチをこまめに行い、筋トレも行って老け足を防ぎましょう」とアドバイスします。
1.丸まり足指伸ばし
足の指の付け根に手の親指の腹を当てて、足先に向けてマッサージするように軽くもみながら伸ばしていきます。親指から順番に小指まで丁寧に1本ずつ行うのが重要。
2.足裏の筋肉トレーニング
足指を思い切り縮めてグーの形にします。次に思い切り指を開いてパーの形にします。これをリズミカルに数回繰り返す。最初は指が開かないかもしれませんが、継続していくとバランスよく開くようになります。ポイントは、グーのときは、関節までしっかり曲げること。パーのときはできるだけ地面に這わせて開くのがコツです。
靴と靴下は「かかと」に注目して選ぶ
足のトラブルを防ぐには、靴と靴下を選ぶ時から注意したいもの。「靴は足の横のアーチをしっかり包み込むようなデザインになっていること。そして、指先を動かしてみて、適度に動くものが最適。さらに背伸びをしたときにかかとが脱げないこともチェックしましょう」(高山さん)。
フットカバーはあまり試着ができませんが、見本があれば必ずかかと部分をチェックしましょう。かかとがピッタリフィットして脱げにくいことが足のトラブル回避につながります。
岡本では、フットカバーの新製品「脱げない ココピタ」を3月から順次発売。これは、「かかとが外れやすいのがストレスになる」という調査結果を基に開発された、かかとの滑り止め「コの字型ストッパー」を取り入れたものだそうです。通常、靴下を履くと縦方向に伸縮します。そうすると内側は横方向に向かって引っ張られる作用が働きます。この作用を活用したのが「コの字型」です。モニター試用では、96%の人が「1回も脱げなかった」と回答したそうです(ボーケン品質評価機構大阪事業所調べ)。
春になるときれいな色のパンプスがたくさん店先に並びます。色やデザインは大切ですが、自分の足の形を理解して、合うデザインを選ぶことが重要。また、「汗対策のためにもできるだけ素足は避けたいものです」(高山さん)。トレンドやデザインを最優先せずに、自分の足に合う靴や靴下で気持ちよくおしゃれを楽しむのが、大人の女性。トラブルのない美しい足で過ごしましょう。
文/広瀬敬代 イメージ写真/PIXTA