「仕事以外の仕事」と呼びたくなる、職場での困った人間関係。戦うべきか、逃げるべきか、それともーー。犬山さんが出した答えはシンプルで明快でした。

いつの間にか自分もお局様と同じになっていた……ということも イラスト/犬山紙子
いつの間にか自分もお局様と同じになっていた……ということも イラスト/犬山紙子

――犬山さんは仕事上の人間関係で困った経験、ありますか? 読者からもこの手の相談がとても多くて、会社の体質的にパワハラ・セクハラが横行していたり、理不尽なお局様がはびこっていたりと、皆さん頭を抱えているようで……。

 ありますあります。私はとにかく我が強いので、デビュー直後はそれを良しとしない人たちからけっこうたたかれました……。それにしても、古い体質の会社の理不尽な上司とかキツそうですよね。

 ひとつ大切なのは、まず近い距離に味方や理解者を作ることかなと。不満を言い合える同僚や先輩がいるだけで悩みはかなり緩和されますし、案外、「皆あの人のことでイラついてたのか」と思えるだけで満足できたりするものです。

 あと気を付けたいのが、ネガティブなことやマイナス要素の持つ強力な伝染力。理不尽なお局様を忌み嫌っていたはずなのに、他にはけ口が見つけられないまま我慢してその人と日々時間を過ごし続けた結果、いつの間にか自分もお局様と全く同じ態度を後輩に取っていた……なんてことも。怖いですよね。