楽しそうに仕事の話をする人は、貧乏でも大丈夫

「楽しそうに仕事の話をする人だったら、貧乏でも私は問題を感じません」
「楽しそうに仕事の話をする人だったら、貧乏でも私は問題を感じません」

――以前の記事「アラサーは自虐より成長に目を向けて」で、出会った当初の劔さんの月収が6万円だったというお話がありましたが、自分が稼ぐ前提であれば、相手の年収も気にならないですか?

 いや、でもさすがに6万円って聞いたときは「あれ……大丈夫かな」と思ってしまった。今はもう少し稼いでいますけど、普通の女の子だったら「えっ……」となって当然じゃないかな(笑)。結婚となると、奇麗事じゃなく二人が生活していくだけのお金は必要ですから。

 将来を考えている相手であればなおさらお金のことは気になるでしょう。でもですね、長い目で見たときに大事なのは、今の年収ではなく、パートナーの仕事への熱意や向き合い方だと思います。

 「稼ぐ」「もうける」っていう視点で彼を見るのであれば、楽しそうに仕事をしている人は、今の稼ぎが少なくても、どんどん枝葉を広げるからたぶんそのうち大成すると思うんです。だから、毎日うれしそうに仕事の話をしてくれる人だったら、今貧乏でもいいって私は思うんです。あ、浪費グセと借金さえなければね。

 逆にいくらお金持ちだったとしても、仕事の愚痴しか言わないような人なら、考え直したほうがいいかも。つるちゃんも、稼ぎは少なかったけど仕事が好きっていう気持ちがあふれ出てたので、全然心配ではなかったんですよ。今でも「私は今は大黒柱ってことになってるけど、そのうち状況によって変わったりするだろうなあ」って思っています。

 とはいえ私は我が強いしやっぱり仕事が大好きなんで、ものすごいお金持ちと結婚していたとしても、絶対に仕事は続けていたでしょうね。そうなったら自分の働いたお金で家事を外注すればいいだけで、別に家事はどちらかが必ず負わなくちゃいけないものではないですから。つるちゃんの仕事がいよいよ忙しくなったら、また私たちの関係もアップデートしていくと思います。

聞き手・文/小泉なつみ 写真/小野さやか イラスト/犬山紙子

この連載は、毎週木曜日に公開。がんばるあなたに向けたメッセージ、読み逃してない?
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