男の価値も自分の価値も、スペックで測っていた
でもその失敗がなかったら、私はきっと今でも自分のことをものすごいハイスペックなイイ女だと勘違いしたままだったと思います。痛い目に遭ったことで、「私なんてそんなもんか」といい意味で諦めがついたというか。
あと、分かりやすいスペックでは見えない自分のいいところにも気が付いていませんでした。私の場合は自己主張できるところだったのですが、そんなものは全くいいところだと気が付いていなかった。スペックではなく、自分のいいところに気が付くっていうのが一番大切なポイントなのに。
女の子って自分に自信がないタイプと自信満々タイプ、あと自信はないくせに自信のあるフリをする、いらないプライドで自分を守っているタイプがいると思うんですけど、私はまさにこのタイプで、プライドは高いけど本当は自分に全然自信がなかったんです。
そのくせ周りは友達はかわいい子やイイ女が多かったんで、その人たちと仲が良い自分も勝手にその一員だと勘違いしていた。でもそのときの私は30歳目前にして家事は一切できない、部屋はめちゃくちゃ、さらにニートですよ。そんななのに調子こいていたんです。
そして自分のスペックを高く見積もっているものだから、男のこともスペックでしか見ないようになっていたんです。すると友達の彼氏のスペックも気になったりして……地獄でした。