初夏に堪能したい、さわやかな味わいの「夏酒」に注目を

 5月頃になると多くの蔵元からリリースされる限定品「夏酒」。蒸し暑い夏場にも飲みやすいよう、スッキリとした口当たりのものが多いのだそう。味わいはもちろん、ボトルのビジュアルやネーミングのイメージも清涼感たっぷり。夏の宴に持ち寄ってみてはいかがでしょうか。

■新澤醸造店「愛宕の松 純米吟醸 ひと夏の恋」 720ml…1836円 (税込)※5月下旬発売予定

 サラリと飲みやすいうえ、杯を進めるたびに旨みが増して飲み飽きない“究極の食中酒”を追求する新澤醸造店。日々の食卓に似合うお酒をつくり続けています。夏季限定品であるこちらは、さわやかな酸味がありキレも抜群。軽快な口当たりで夏の食欲不振を吹き飛ばしてくれそう。氷を入れたグラスで涼やかに飲めば、さらに爽快さが際立ちます。

◎アルコール度数:16度

≪蔵元DATA≫
新澤醸造店(宮城県大崎市三本木北町63)*オフィシャルサイトなし
はせがわ酒店オンライン店 新澤醸造店 「愛宕の松 純米吟醸 ひと夏の恋」

■尾澤酒造場「十九 trifoglio(じゅうく トリフォリオ)」 20ml…1458円(税込) ※5月中旬発売予定

 長野県で江戸時代から続く小さな酒蔵で、女性蔵人によってつくられている生酒です。「十九」の名は、一人前と言われる二十歳の一歩手前にあるという、造り手の謙虚な姿勢のあらわれ。また、「trifoglio」は幸運の象徴であるクローバーを意味します。この季節、見渡す限りにクローバーが広がる信州で生み出され、草原をイメージさせるようなフレッシュな味わいを堪能できる限定酒です。

◎アルコール度数:16度

≪蔵元DATA≫
尾澤酒造場(長野市信州新町新町168-1)
はせがわ酒店オンライン店 尾澤酒造場 「十九 trifoglio」

■酔鯨酒造「DRUNKEN WHALE 純米吟醸 吟麗 Summer」 720ml…1552円(税込) ※5月上旬発売予定

 酒造りには、酵母の働きをコントロールしやすい寒冷な土地が適していると言われます。そんな中、温暖な高知県で逆境を乗り越え唯一無二の日本酒をつくり続けている酔鯨酒造。旨みが際立ちながらも酸味があり、キレのよいお酒に定評があります。夏季限定品の「DRUNKEN WHALE」は、日本酒ビギナーや若年層にも手に取りやすいワイン風のボトルに、スッキリと飲みやすいお酒を合わせています。

◎アルコール度数:16度

≪蔵元DATA≫
酔鯨酒造(高知県高知市長浜566)
はせがわ酒店オンライン店 酔鯨酒造 「DRUNKEN WHALE 純米吟醸 吟麗 Summer」

この人に聞きました
はせがわ酒店 パレスホテル東京店 マネージャー 杉山 碧さん
はせがわ酒店 パレスホテル東京店 マネージャー 杉山 碧さん

 はせがわ酒店は、亀戸本店、麻布十番店、表参道ヒルズ店など、都内7店舗を展開。パレスホテル東京店では特に、ハイクラスな日本酒の品揃えが充実している。

≪DATA≫
東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京B1F
TEL/03-5220-2828
営業時間/10:00~19:00(無休)
URL/http://www.hasegawasaketen.com

文/西門 和美 写真/小野 さやか