「ちゃんと聞いてる?」と思わせないために
<事例その2>「嫌われる相づち編」
続いて、嫌われる相づちをご紹介。こちらも言葉だけでなく、表情や態度で印象が下がってしまうので注意が必要です。
(1)無表情・うなずきが少ない・相手の目を凝視するのはNG
緊張のあまり、表情が固まってしまったり、うなずきが少なくなってしまうと相手からは「聞いてるのかな? もしかして聞きたくないのでは?」とけげんに思われてしまいます。
また、「相手の目を見たほうがいいのではないか?」とじーっと凝視しながら聞くのもかえって不気味です。目線は基本的に合わせますが、時々相手の眉間や手元や空(くう)に目線を外して話すとよいでしょう。口元をじっと見るのも、相手が「口に何か付いてる?」と不安になるので控えたほうがいいかもしれません。
(2)初対面で避けたい、なんか気に障る相づち集
皆さんも相手と話をしていて、「なんだかこの相づち嫌だな」と思うこともあるかもしれません。ここで、改めて列記したいと思います。
【繰り返し系】
「うん、うん」
⇒年上の方には「うん」はタメ口になり、失礼に当たります。
「ふ~ん」
⇒小バカにした感じに聞こえます。
「はい、はい、はい」
⇒「はい」を連呼すると、「これ以上聞きたくない」というふうに受け取られます。
「分かります、分かります」「分かる、分かる」
⇒「初対面のお前に分かるか!」と思われます。
「おっしゃる通りです!」を連呼
⇒1、2回なら好感を持たれますが、3回以上言うと単なる口癖と思われ、心証が悪くなります。
【盛り上がり系】
「なるほどですね!」
⇒軽く聞こえるため、「ちゃんと分かってる?」と思われます。
「うわっそれヤバいですね!」
⇒親しみを感じさせますが、年上の初対面の人には逆効果に。
「~からの~??」
⇒初対面の相手におふざけは控えましょう。次の展開を聞きたいなら「それでどうなったんですか?」くらいにとどめて。
「ウケる!」
⇒論外でございます。
【その他】
「はい、はい、へ~。ほ~」と、やたら相づちが小刻み
⇒相手の言葉にかぶせ気味の細かい相づちは、かえって相手が話しづらくなります。
「え?」「は?」
⇒相手の言葉が聞き取れなくても、たった一文字で聞き返すのはぶしつけです。
以上、いかがだったでしょうか? 皆さん、普段から気を付けているとは思いますが、無意識に出てしまう可能性もあるので改めて見直してみるとよいかと思います。
最終回は、「人への恐怖が楽になる思考法」をお届けします! GW真っ盛りの5月3日、お見逃しなく!
文/望月まろん 写真/PIXTA