自分がリラックス&堂々としてくる身体的アプローチ
次にお伝えする秘策も、「自分に主軸を置いて初対面の場をコントロールする」策の一つなのですが、アプローチが前述と異なります。
それは、相手と話すときの身体的な「姿勢」を変えるというものです。もはや“形”から変えます!
<秘策その2>「相手と話すときの“姿勢”を変えて、対等あるいは格上の自分になりきる作戦!」
人は気心知れた相手や年下の人と話しているとき、リラックスしていて椅子の肘掛けに片方の肘をかけたり、背もたれにグッと寄り掛かって腰かけたりするものです。
それを「初対面の相手にガッツリやってほしい!」とは言いませんが(さすがに失礼に当たるので)、自分の緊張感をほぐすために、相手と話しているほんの数秒間でもやってみていただきたいのです。肩の力が抜けていつものリラックスモードを取り戻せますし、特に「自分は相手より下だ」と思いがちな人は「相手と対等あるいは格上だ」といい意味で錯覚してきます。緊張やオドオドで姿勢が前かがみや猫背になっている場合は、胸を開いて姿勢をピンと立てるのも堂々とした自分を見せることができます。
こうして姿勢一つで、自分のいつもの落ち着きを取り戻し、相手からも「この人なかなか堂々としてるな。ナメられないぞ」と軽視できない印象を与えることができるんですね。
この姿勢マジックを私自身、失礼のない程度に会話に挟み込んでいったところ、オドオドが軽減され、相手からも「経験豊富なライターの方に取材に来ていただいてうれしいです」と大切に扱われたり、インタビュー中も心を開いてココだけの話をしてくれたりするようになりました。
自分への評価が低いと感じる「隠れ人見知りさん」は、お仕事で新しいクライアントと面談する際や、プライベートで初めて会う人たちとの会合などで取り入れてみてはいかがでしょうか?
さて次回は、「初対面の相手がなぜか心を開いてくれる話し方&聞き方」をお届けします。
文/望月まろん 写真/PIXTA