自己肯定感、ありますか?

 なぜ相手軸になってしまうかというと、「自分に対する評価が低い(自己肯定感が低い)」ことに起因しています。自分の魅力や価値を十分に認めていなかったり、弱いところやダメなところも含めて受け入れていなかったり。すると、「自分は相手よりも劣っているかもしれない……」「相手に近づいて拒絶されたらどうしよう……」などと、相手を主軸に考えるようになってしまうのです。

 この「自分に対する評価を上げていく(自分の魅力も弱さも認めていく)」地道な作業も、人見知り改善のみならず、自信を育む上で大切なことなのですが、「軸を自分に戻す」という一瞬の作業で、初対面への苦手意識は軽減します。

自分軸スタンスに戻すことで、弱気な立場は一変!

 それは「相手からどう見られているか?」という相手軸スタンスを、「自分が相手をどう見るか?」という自分軸スタンスに戻すことで一変します。

 私自身の経験でいうと、インタビュー相手が著名な人物だったり、肩書きがなんだかすごい人を見ると自分を下に見てしまい、オドオドする癖が多分にありました。オドオドするだけに、相手への言動がぎこちなくなって質問の意図が伝わらなかったり、聞きたいことがよく聞けずに終わるという失敗もちらほら。相手もそんな私を見て、けげんな顔をするので、余計に怖くなるという悪循環に。

 この悪夢の状態から抜け出すべく、心理学を学びながら編み出したのが「自分に軸を置いて相手を見ることで、初対面の場をコントロール作戦」です。次のページから具体的な方法をお伝えします。