僕が最初に目指していた漫才とは違う形になったものの、「人様に元気を提供したい」という、仕事でかなえたい根っこの部分は、今も変わりません

 どんな仕事をするときも、「元気をお届けしたい」という根底はブレないように心掛けています。例えば、テレビ番組で手相を見るときは、「できる限りいい手相について伝えたい」といつも思っています。僕の出演した番組を、元気がない人、気持ちが落ち込んでいる人が偶然見てくれているかもしれません。そんな人が、少しでも前向きになれるように、「この線がある人はいいことありますよ!」「大丈夫ですよ(一人でも多くの人に届いて!)」という気持ちでいます。実際に番組で僕がのぞき込んでいる手は出演者の手ではありますが、常に、テレビを見ている人に届けたいという気持ちを大事にしています。

「元気が出る手相占い」を心がけています!
「元気が出る手相占い」を心がけています!

 僕が仕事を通じて「元気を届けたい」と感じている思いは、「何の気なしに仕事をしない」ことにもつながります。仕事を通してどんなことを果たしたいのか。仰々しく言い換えると、「使命感を持って仕事をする」ということに通じる気がしています。

 僕が今まで出会った仕事で成功している人たちが共通して持っているのも、「使命感」でした

座右の銘、ありますか?

 僕は今、ラジオ番組「島田秀平の手は口ほどに物を言う」(FM-NACK5/木曜/11:35~)をやっていて、毎週さまざまな業種の社長さんにゲストとして来ていただいています。そこで、いつも何げなく「座右の銘ってあります?」と伺ってみるんですね。

 すると、皆さん100%、座右の銘をお持ちです。それも、即答。内容は、「お天道様は見ている」「努力に勝る天才なし」などさまざまですが、とにかく「すぐに答えられる」点で共通しています。どなたも、使命感のような、常に立ち返る指針を持っているのです。

 皆さんはいかがですか? 急に「あなたの使命は何ですか? あなたの座右の銘は何ですか?」と聞かれても、誰もが即答できるわけではないですよね。返答に困る人もいると思います。

 そこでぜひ、振り返ってみてほしいのが、自分の名前です。自分が生まれた時に、両親が愛情を込めて付けてくれた名前。「名は体を表す」ともいうように、名前はその人の性質や実体をよく表すものです。

 「自分の名前がどうしても好きになれない!」という人は別ですが、自分の名前に、何かしら生きるヒントを見いだせることは多いんです。それが仕事の使命感に結び付く場合もあります。名前は「氏名(しめい)」。氏名は「使命(しめい)」であり、名前から自身の使命がはっきりしたときに、「ご指名(しめい)」が来る。つまり、自分らしい仕事ができるというわけです。

自分の「氏名」をもとに考えると「使命」が見つかり、のちにそれで「指名」がくるのです
自分の「氏名」をもとに考えると「使命」が見つかり、のちにそれで「指名」がくるのです