大人気となった島田秀平さんの連載シリーズ、「じぶん営業力」アップ講座。8回目となった今回は、金運アップにまつわるお話です。「なんでも節約すればいいわけではなく、使うことも必要。大事なのはその使い方」と語る島田さん。「生き金」「死に金」の考え方を取り入れると、自分もハッピーになり、お金といい関係が築けそうです。

 連載を通して、聞き方、話し方や伝え方など「じぶん営業力」を上げる秘訣をお話ししてきました。あっという間に8回目。今回は、世代を超えて大人気の「金運アップ」術。お金と仲良く付き合う方法をお話ししましょう!

「お金は生き物」好きな人の所に集まってくる

 皆さん、お金、好きですよね?

 僕はよく手相の講演で、最初に皆さんにどんな運勢が知りたいかアンケートを取るのですが、世代関係なく女性に一番人気なのが「金運」です。

 「お金が欲しい」という欲望は、大なり小なり誰だって持っています。ところが、日本では昔から「お金を欲しがるのはいやしい」「お金の話をするのは下品」「清貧こそ美徳」といった、お金を悪者扱いする傾向が強い。

 これ、大間違いです。占いの世界では、「お金は生き物」とされます。人間関係では、「嫌い」と言われた人の所には誰も近づかないですよね。お金も同じ。「好き」と言ってくれる人のもとに集まります。日経ウーマンオンラインの読者の皆さんは、お金への意識が高い人が多いと聞きましたよ。

 「私、お金大好き!」。そう、はっきり言っちゃいましょう!

「お金大好きです!」って言っていいんです (C)PIXTA
「お金大好きです!」って言っていいんです (C)PIXTA

最も手っ取り早く金運をアップさせるのは「財布」

 というわけで「私はお金が好きである」というお金への基本姿勢が備わったら(笑)、まずは財布の見直しです。お金の住む場所ともいえる財布は、占いの世界では、「最も手っ取り早く金運を上げるアイテム」とされています。

 どんな財布がいいか。ポイントは「形」と「色」。

 形は、長財布のほうがいいといわれています。「お金は生き物」という考えからきていますが、折り畳まれて窮屈になる折り畳み財布よりは、伸び伸びできる長財布のほうが居心地がいいとされています。

 そして、色は「緑」がオススメ。「風水で金運は黄色だから黄色がいい」――こんな話を聞いたことがあるかもしれません。確かに黄色は、お金を呼び込む色ではあります。ただ同時に、お金が出て行きやすい色でもあるのです。入って来るけど出ても行く。お金がなかなかとどまらない。その点、「緑」は安定を意味するので、お金が定着しやすいといわれています。実は僕も、緑色の長財布を使っているんですよ。

金運を呼び込む財布はどれもきれい

 「財布は3年ごとに買い替えたほうがいい」という説もありますよね。実はこれ、買い替えが大事なのではなく、「財布のきれいな状態を保つ」のがポイントなのです。なぜなら、金運のいい人には、「財布がきれい」という共通点があるから。

 芸人の世界では有名な、「今田耕司さんの財布」という幸運エピソードがあります。

 今田耕司さんは、かつて、「ボッテガヴェネタ」の黒い長財布を使っていらっしゃいました。そのお下がりをもらった芸人が、次々にブレイクしたという実話があります。

 今田さんはまず、後輩である次長課長の河本準一さんへお下がりの財布をプレゼントしました。河本さんはたちまち仕事が増えてブレイク。その後河本さんは、麒麟の田村裕さんにその財布を譲りました。すると田村さんの自伝的小説「ホームレス中学生」がミリオンセラーに。そして田村さんが財布を天津の木村卓寛さんに引き継ぐと、今度は木村さんのエロ詩吟がヒット。さらに木村さんがパンクブーブーの黒瀬純さんへ譲ると、パンクブーブーは史上初の「M-1グランプリ」と「THE MANZAI」をダブルで優勝するという栄光をつかみました。

 このように、今田さんの財布を譲り受けた人たちは、運気が上がり、いい仕事が舞い込むようになったのです。そんな幸運の長財布、僕は実物を見せてもらったことがあります。これが、すごくきれい。長年受け継がれているはずなのに、本当に新品同様、きれいなんです!

「今田さんの幸運の財布、ほんと、きれいなんですよ」
「今田さんの幸運の財布、ほんと、きれいなんですよ」