自分の好きな形容詞を8つほど書き、順に2つずつをセットにして連想するものを書きます。僕が挙げるなら、「楽しい」「興味深い」「明るい」「面白い」「美しい」「尊い」「優しい」「おかしい」の8つ。そして、「楽しい・興味深い」から連想するのは「手相」で、「明るい・面白い」だと「お笑い」……。そうやって最後に導き出されたものが、「自分の一番好きなもの、それがあると満たされるもの」になるのです。

自分の好きな形容詞を書いてスタート。あなたは最後にどんな言葉が出てくる?
自分の好きな形容詞を書いてスタート。あなたは最後にどんな言葉が出てくる?

 つまり、漠然とした形容詞から、自分が本当に大事にしているモノや人を導き出すわけです。やってみた僕も、「確かにそうだな!」と思えるものにたどり着きました。「こういうことをすると自分は満たされるし、うれしい」「こういう趣向の人間なんだ」と分かると、自然と自信につながってくる気がします。

自分に客観的な目を持つために、手相の知識を利用する

 自分自身に客観的な視点を持つ方法として、手相を知ることも一つです。約5000年前に生まれたといわれる手相は、先人にはこんな手相の人がいて、その手相の人はこういう道を歩んだといった例を集めた統計学です。

 迷ったときに役立てることができるし、背中を押してくれるお守りにもなります。僕の場合、本番前に緊張したときは必ず左手を広げて、「おしゃべり線」を見ます。中指の付け根から生命線の内側にかけて入っている線で、人前で話すのが得意な人の相です。「大丈夫、この線を持っているんだ。うまくしゃべれる!」と自信を取り戻して落ち着いてくるんです。

 例えば、家族、友人、仕事先……と人間関係で悩んでいる場合。「なぜ、自分はあんなことを言われたのか・されたのか」と相手の言動の理由が分からなくて悩むことって多くないですか。理解できないから、イライラしたり、モヤモヤしたり、落ち込んだりする。

 そんなとき、感情線で自分のタイプを把握していると心の余裕につながります。感情線は、小指の下から人差し指や中指に向けて伸びる線で、誰かを好きになったり、怒ったり、傷ついたりと心の状態が表れています。

 線の長さがそのまま気の長さを示す線で、人指し指と中指の中間くらいまでの長さが平均的。それより長い人は、のんびりしていて慎重、感情に溺れることがめったにない人。短い人は気が短く、喜怒哀楽が激しく感情のままに行動を起こすまっしぐらのタイプです。

 感情線の長さを認識すると、負の感情を抱いたときも自分をコントロールすることに使えます。線としてはっきり証拠が出ちゃっているわけだから、短い人なら「やっぱり、私は怒りっぽいからなぁ」と客観的になれるわけです。

 イライラさせられた人の手相を、パッと見るのもオススメですよ。例えばその人に、感情線の下、頭脳線との間にある「あやまりま線」を見つけたとします。この線がある人は頑固で、自分の考えをとことん貫きます。「この人、自分が悪くても謝れないんだ……」と分かると、「仕方ないな……」とちょっとだけ気持ちが楽になりませんか(笑)。