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感情で判断して後悔した女子に経済学が効く理由

2016年4月6日

何かを選べば別の機会を失う 最善の選択をするために経済学はある

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 みなさま、はじめまして。アラサー・マクロエコノミストの崔真淑(さいますみ)です。これから、経済学の知見を活かして、ビジネスの現場で女性が自分らしく、そしてパフォーマンスを上げるためのヒントをお伝えしていきたいと思っています。

 その前に、経済学と聞いただけで敬遠してしまう人もいつのではないでしょうか。そもそも経済学って、どう役に立つのでしょう。

経済学を学べば、失敗も怖くなくなる

 経済学は、自分がベストだ! と思える指針を与えてくれるのです。

 感情に流されて雰囲気で物事を決めてしまうと、とんでもない結果を招くだけでなく、その失敗を次に活かすことも難しい。しかし、今の自分は何を得たら何を失うのか…といった判断に影響する要因を整理して考えられるようになれば、失敗も次のステップに活かせます。大切なのは失敗しないことでなく、失敗を振り返り、次の判断に活かすことです。私もその場の感情で物事を決めて後悔したことが何度もありますが(笑)、経済学に触れてから、失敗から逃げることが減ったのを自分でも感じます。

 ちなみに、私はまだまだ成長中の身であり、成功者ではありません。ここでは、私が33年間の失敗経験を経済学の考え方を活かして次のチャレンジにどう活かしてきたか、経済データから読み解かれた研究から夢やキャリアを実現する人の特徴やヒントを等身大の働く女性として優しくお伝えしていきますね。

1万円を稼ぐためにどれだけのお金が動き、決断がなされているか

 私が経済学に興味を持つきっかけは家業という身近なところにあります。私の実家は、三重県で約60年間続く焼肉屋を経営しています。両親と数人のスタッフに支えられた小さなお店です。そんな両親の教育指針は、「なんでもホルモンに換算する」というものでした。

 どんなことかというと……私が小学生の頃の話ですが、

「あんたの学費はホルモン何人前からできていると思う?」

「うーん。100人前ぐらいちゃう?」

「あほやな~。あんた、それは売上高やわ。売上が全部手元に入るんとちゃうで。アルバイトの人件費があって、ガス代があって、電気代があって、仕入れ代があって、ぜーんぶ差し引いて残ったのが、あんたの学費にあてられるんや! いまの、あんたに、そのお金稼げる?」

「無理!」

「じゃあ、あんたの今の仕事は、勉強やな。しっかり勉強せなあかんで~」

という感じなわけです。

 お金を稼ぐって、ほんまに大変なんやなー。1万円を稼ぐために、実はいろんなお金が動いていて、両親のいろんな決断が積み重なっているんだなーと、小さい頃から感じていました。

 例えば、「夏に向けてお客さんの増加が予想される → 大量にお肉を仕入れようか。でも、予想が外れたらロスになる → 一方で大量に仕入れることで、仕入れ交渉が有利になるかもしれない」といった具合に、何かを得るためにどこまでリスクをとるのか、両親は毎日頭を悩まし、判断していました。更には、2001年に起きた狂牛病問題によって多くの焼肉屋さんが消える中で、両親は凄まじいプレッシャーと共に日々の決断をしていました。それは、逆らうことのできない経済の流れ、その中で生き抜くための判断軸が詰まった経済学を学びたい! と、私が強く考えるきっかけになったのです。

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Profile
崔真淑(さい・ますみ)
崔真淑(さい・ますみ)
マクロエコノミスト。Good News and Companies代表。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。化粧品会社エイボン・プロダクツ社外取締役。1983年生まれ。神戸大学経済学部、一橋大学大学院(ICS)卒業。大和証券SMBC金融証券研究所(現:大和証券)では株式アナリストとして活動し、最年少女性アナリストとして株式解説者に抜擢される。2012年に独立。経済学を軸にニュース・資本市場解説をメディアや大学等で行う。若年層の経済・金融リテラシー向上をミッションに掲げる。公式ホームページ
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