3.ふるさと納税(寄付)をする

 ポータルサイトから「この自治体に寄付をする」という申込画面をクリックして、自分の名前や住所、希望する特産品やワンストップ特例制度の利用の有無などを入力します。自治体によっては、支払いまでクレジットカードでできるので、まるでネットショッピングのような手軽さがあります。

 クレジットカードで支払うと、クレジットカードのポイントが使えたり、ふるさと納税した金額分のポイントが貯まったりします。クレジットカードが使えない自治体は、振込票が届くので、それを使って振り込めば、ふるさと納税完了です。

4.返礼品を選択する

 ポータルサイトを使う場合の多くは、申し込みと同時に返礼品が選択できるようになっています。最近は「ポイント制」を導入する自治体も増えていて、ふるさと納税した金額をポイントに換算し、翌年以降にさらにふるさと納税をしてポイントを集め、まとめて返礼品に換えることができる自治体もあります。

 また、生ものなどは受取日指定でできる自治体や、送付先に他の人を指定して、贈りものとして利用できるところもあるので、各自治体のサイトを確認しましょう。なお、「返礼品のお金の分も自治体で使ってほしい」というような場合は、返礼品の辞退もできます。

5.ワンストップの手続き、または確定申告をする

やってみたいけどやり方がわからない人へ ふるさと納税のハウツー (C) PIXTA
やってみたいけどやり方がわからない人へ ふるさと納税のハウツー (C) PIXTA

 前回お伝えしましたが、ふるさと納税が「オトク」と言われるのは、あくまでも「税金が安くなって自己負担2000円で返礼品がもらえる」というところからきています。そのため、手続きをしなければ、あなたが行った寄付はあくまでも寄付であり、「ふるさと納税」という税金を安くなることにはつながりません。

 ワンストップ特例制度を使える人は、「ふるさと納税をした自治体が1年で合計5カ所までで、確定申告をしなくてもいい会社員」という条件でした。これを利用したい人は、忘れずに、「ワンストップ特例申請書」(寄付金税額控除にかかる申告特例申請書)を自治体に送りましょう。送り忘れた場合は、確定申告すると税金を安くすることができます。

 そして、確定申告をする人は、寄付をした後、自治体から「寄付金控除証明書」が届くので、その証明書を添付して確定申告を行います。

 ふるさと納税は、「金券ショップでチケットを買うとオトク!」というようなものではなく、あくまでも「税金」や「自治体のサービス」が関わる制度です。返礼品のおかげで、寄付を続ける「楽しみ」もあるふるさと納税ですが、税金のしくみを知ったり、使い道を考えたりするきっかけになるといいなと思います。

文/前野彩 写真/PIXTA

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