(3)ふるさと納税で「返礼品がもらえる」

 さて、最後が話題の返礼品です。

 お米に肉、魚、果物に野菜、宿泊券に化粧品……最近は、返礼品の種類も数も増え続け、確認できたものだけでも、なんとその数10万品以上! ものすごい数ですね。

 どうして、実質自己負担2000円でこんな「豪華」な返礼品がもらえるのでしょうか。

なぜ、ふるさと納税の返礼品は豪華なのか (C) PIXTA
なぜ、ふるさと納税の返礼品は豪華なのか (C) PIXTA

 実は、ふるさと納税が始まったときの実質自己負担は5000円でした。そこで自治体は、自己負担が5000円発生するにもかかわらず寄附をしてくれた人に対して、「お礼の気持ち」として、自己負担額と同等の5000円相当の返礼品を送付することを始めたのです。

 でも、2011年の税制改正で自己負担は2000円に下がりました。そのため、理論上は自己負担2000円相当のお礼で十分ということなのですが、返礼品の金額の5000円相当という目安を継続した自治体がほとんどだったのです。そこから、「自己負担2000円で豪華な返礼品がもらえるふるさと納税はオトク!」という流れができたのです。

 なお、自己負担2000円というのは、寄附をする1自治体ごとではなく、1年間に寄附をした金額全体に対して2000円です。

 さて、自治体がこんなに返礼品に力を入れる理由、ご存知ですか?