突然ですが、問題です。

「源泉徴収票にかかわるもので、今年の1月1日から始まったものはな~んだ?」

 答えは「社会保障・税番号制度」、つまり、「マイナンバー」です。

 会社員の方なら職場に、フリーの方なら取引先にマイナンバーを提出されたことと思います。そのマイナンバーが始まったことで、源泉徴収票の様式そのものが、今年から変わります。

どこがどう変わるの?

 大きく変わるところは2カ所です。新旧を比べてみたのが次の図です。どこが変わったか、わかりますか?

<旧:平成27年分>
<旧:平成27年分>
<新:平成28年分>
<新:平成28年分>

ここが変わった……【1】大きくなった

 パッと見てすぐにわかるのが、その「大きさ」。見慣れた源泉徴収票と比べると、新しい源泉徴収票は、縦の長さが2倍になります。その理由が、2つ目の変化です。

ここが変わった……【2】マイナンバーの記載

 右上の自分の名前の上のほうに、「個人番号」として、マイナンバーの記入欄が登場しています。

 そのほかにも、真ん中よりやや下のあたりに「控除対象配偶者」や「控除対象扶養親族」を書く欄があり、そこにも「個人番号」、つまりは、マイナンバーの記入欄があります。

 さらに、もう1カ所あります。実は、一番下の勤務先である「支払者」のところ。ここには給料を支払っているところが個人なら個人番号、企業なら法人番号の記入欄であり、給料を支払う人のマイナンバーも記載されるようになったのです。

 これだけたくさんの情報を載せなければならないからこそ、縦長2倍の大きさになったんですね。

 大きく変化した点はこの2つですが、住宅ローン控除の記載がより詳しくなったことやマイナンバーによりレイアウトが少し変わった点なども変化です。