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今さら聞けない! 「年末調整って何のためにあるの?」

2018年10月29日

本来の納税額と実際の支払い額の差額が返ってくる大事な制度

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 11月になると、会社員の方は職場から「○日までに提出してください」と年末調整の書類を受け取ることでしょう。最近では、社内オンラインで年末調整ができる会社もあるかもしれません。「何のために提出するのかよく分からないけれど、会社に言われたから提出しなきゃ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
 そこで今回は、「年末調整ってそもそも何?」ということについて、次回は「どうやって書くの?」ということについてお伝えします。

STEP1:そもそも年末調整って何?

 「年末調整」とは、1月から給料天引きされていた税金の合計額と、12月になって、その年の収入が確定してから計算した「本当に納めるべき税金」との過不足を、調整するために行うものです。

「年末調整」の仕組み、きちんと理解していますか? (C)PIXTA

STEP2:なぜ年末調整が必要なの?

 日本の税金は、1月1日から12月31日までの所得に対して、自分で確定申告をして納めます。

※所得とは、給与収入から、法律で定められた会社員の必要経費(給与所得控除)と、扶養家族等の個人の事情(所得控除)を差し引いた、税金を計算するモトのこと。


 税金は、1年間の収入が決まってから計算しますが、年末に1年分の税金を一度に払うとなると、金額は大きい上、貯蓄をしていない人は払えません。そこで国は、会社員の給料が、毎月定期的に支払われることを利用して、会社が給料から天引きして国に納めるルールを作りました。その際に天引きする金額は、「この人がこの家族の状況のままこの月給で1年間働いたときの1カ月分の税金は、これぐらいになるだろう」という概算額です。概算で毎月天引きして、12月になって年収が確定したら、本当に納めるべき税金を計算して、税額を確定するのです。天引きされる税金は、少し多めになっているため、通常は、納め過ぎた分が返ってきます

 一方、年の途中で家族の状況が変わった場合等で、天引きされた税金の合計額が少ないと、12月の給料から税金が追加で天引きされます。

 このように、概算で納めてきた税金と、本当に納めるべき税額との過不足を、年末に調整する手続きが「年末調整」なのです。

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Profile
前野彩
前野彩(まえの・あや)
Cras代表取締役。FPオフィス will代表。大阪在住のファイナンシャルプランナー。中学・高校の保健室の先生から、結婚、退職、住宅購入、加入保険会社の破たんを経て転身。働く女性や子育て世帯が、お金の安心と可能性を実感できる「知れば得トク、知らなきゃソンするお金の知恵」を伝える。講演やテレビでも活躍。新著に『本気で家計を変えたいあなたへ〈第2版〉 書き込む“お金のワークブック”』(日本経済新聞出版社)。
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