帰省もお得になる?

 なお、年末年始や夏休みに必ず帰省をするという人もこの旅行積立を活用することができます。

 ただ、積立期間は半年ほど必要なところが多く、今から積み立てても残念ながら今年の年末年始には間に合いませんが、来年の夏や年末に利用することはできます。いつも直前にチケットを手配してハイシーズンの高額な旅費を払っていた人は、ぜひ活用してみてくださいね。

航空会社系と旅行会社系 どちらが向いている?

 それでは、いよいよたくさんある旅行積立のうち、何が自分に向いているのか考えましょう。旅行積立は主に、航空会社系と旅行会社に分けられます。

●航空会社系列の旅行積立
【メリット】
 航空会社の旅行積立は、その航空会社系のクレジットカードで積立代を支払うことができます。ということは、積立で旅行券を増やしつつ、クレジットカードのポイントも増やすことができるので、二重にお得です。そのうえ、貯まったクレジットカードポイントをマイルに移行しつつ、旅行積立で貯まった旅行券で航空券を購入すると、さらにマイルが貯まる!という仕組みなので、航空会社ならではのマイルが貯まりやすいシステムが特徴です。
 飛行機を頻繁に利用して、マイルを貯めている人には旅行券以上にお得です。

【デメリット】
 航空会社系列の旅行積立のデメリットは、系列旅行会社のツアーからコースを選ぶため、主に飛行機を利用したツアーに限定されてしまいます。
 そのため、列車を使った旅が好きな方は、ツアー選択の幅が狭まってしまうので、要注意です。
 また、旅先が決まっているのなら、最寄りの空港から希望する旅先へのフライトがあるかどうかの確認は必須です。
 例えば現在、JALの国際線は関空からバンコク、ソウル、ホノルル、ロサンゼルス、台北にしか飛んでいません。そのため、関西在住の人がヨーロッパに行きたいと思ってJALで積立をすると、東京経由か乗継便での旅になります。経由や乗継をを楽しむ心と時間の余裕があるかどうかを考えて、選びましょう。

●旅行会社の旅行積立
【メリット】
 旅行会社の旅行積立でよくある誤解が、「積み立てた旅行会社のプランしか使えない」ということ。確かに、実際の支払いは積み立てた旅行会社に限定されますが、多くの旅行会社は、自社商品はもちろん他社商品も代理販売契約をしているので、実は、コースの選択肢は広いのです。
 例えば、JTBで旅行積立をした場合、JTBの商品はもちろん、ANAハローツアーやJALパック、阪急交通社の商品も申込できますよ(但し、一部商品は除く)。

【デメリット】
 自宅や職場の近くに積立した旅行会社の窓口がないと、受け取りの際に窓口まで行く交通費がかかったり、商品券郵送のための書留代がかかったりします。あまり少額の積立てだと、そもそも郵送代でお得度がなくなってしまうので、積み立てた後の受け取り方法も確認してから選びましょう。

 次ページでは、具体的な積立の商品(一時払い)を紹介します。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと確認して、来年こそ「旅行に行って良かった~! また行くために頑張って積立てよう!」と楽しい旅行にしてくださいね。