あなたのボーナスは、もう出ましたか?

 実は、ボーナスのコントロール力が、将来の貯蓄力に大きな影響をもたらします。実は、貯蓄上手な人に共通していることが「ボーナスの使い方」なのです。

(C)PIXTA
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 その使い方は、大きく「貯蓄」と「支払い」の2つです。

ただ、お金を預けるだけが「貯蓄」ではない

 まずは、「貯蓄」から説明しましょう。貯蓄上手な人は、ボーナスを「これは結婚資金用」「これはバーゲンの買い物用」「これは旅行用」「これは老後資金用」というように、目的別に積み立てています。

 たとえばこの夏、旅行を計画している人も多いのではないでしょうか。

 そんなあなたの味方が、旅行会社や航空会社が扱っている「旅行券」です。

 旅行券の多くは、毎月決まった金額を積み立てるもので、積立期間の終了時には積み立てたよりも多い金額を、旅行券で受け取ります。

 毎月積立の利率は、約1~3%程ですが、一括支払いなら約2~3%とオトク度が高くなるので、その分お得に貯めることができます。ということは、今年もらったボーナスを一括支払いで貯めたら、来年の夏はお得に旅行に行けますね。

 お得に行くだけではなく、あらかじめ決めた予算の範囲内で旅行に行った方が、気持ち的にも、「楽しかった!来年も行くために頑張ろう!」と思えるに違いありません。計画的に準備を進めることでちょっとしたお土産分のお金が浮くのです。来年のために検討してみてくださいね。

 なお、普通預金の金利が0.0008%(税引き後)であるのに対して、旅行券積立は1~2%のお得と言っても、無理な積み立ては厳禁です。旅行券積立は、途中で積立をやめた場合でも、現金は戻ってきません。そのまま、将来旅行するときまで旅行会社にそのお金を預けておく仕組みが一般的なので、予算より少ない金額を目安に行いましょう。

一括払い旅行券積立の10万円を1年後に受け取る場合の例
一括払い旅行券積立の10万円を1年後に受け取る場合の例

 さて、貯蓄上手さんのもう一つのコツは「支払い」です。

 ポイントは、月払いではなく、ボーナスを活用した年払いにすること。