おしゃれ費月8万円が月2万になった魔法の言葉

 それは、「〇〇を買ったら、どんないいことがありますか?」

 欲しいなと思ってつい買いそうになる前に、こうして自分の心の声を聞くのです。

 相談の際、私が万里さんに質問をして、万里さんが答えるということを何度も繰り返していきました。例えば、こんな様子です。

(前野)「服を買ったらどんないいことがありますか?

(万里さん)「うれしい気持ちになります」

(前野)「うれしい気持ちになったら、さらにどんないいことがありますか?

(万里さん)「友達と遊びに行くときが楽しいです」

(前野)「友達と楽しく遊びに行けると、さらにどんないいことがありますか?

(万里さん)「一緒にいても恥ずかしくないです」

(前野)「一緒にいても恥ずかしくないと、さらにどんないいことがありますか?
(万里さん)「友達と一緒にいるときに、自信を持って遊べます」

(前野)「自信を持って遊べると、さらにどんないいことがありますか?

(万里さん)「友達におしゃれな人と思われるとうれしいです」

……とここまで深く聞いていったときに、万里さんが顔をあげて言った言葉があります。

(万里さん)わかりました! わたし、服が好きなんじゃなくて、友達におしゃれと思われたかったから、いっぱい服を買っていた気がします。仲が良い友達とよく一緒にご飯に行ったり、遊びに行ったりするんですが、友達がみんなおしゃれな人ばっかりなんです。わたしだけいつも同じ服や同じバッグでダサいと思われたら嫌だったから、いっぱい服を買っていることがわかりました」