iDeCo(個人型確定拠出年金)で毎月2万3000円を積み立てした場合

→ 使えるのは【小規模企業共済等掛金控除】27万6000円(住民税も同額)

 iDeCoとは、個人型確定拠出年金制度のことで、毎月決まった金額を積み立てて、60歳以降に育てたお金を受け取る年金制度です。

 毎月の掛け金は、小規模企業共済等掛金控除として、税金をかけるモトから全額差し引くことができます。

 その結果、
年収350万円の人は、所得税1万4000円、住民税2万7600円、合計4万1600円の税金
年収450万円の人は、所得税1万8000円、住民税2万7600円、合計4万5600円の税金
年収550万円の人は、所得税2万8100円、住民税2万7600円、合計5万5700円の税金
安くなります。

個人型確定拠出年金も控除で税金が安くなります (C) PIXTA
個人型確定拠出年金も控除で税金が安くなります (C) PIXTA

被災地にふるさと納税をした場合

 → 使えるのは【寄附金控除】

 2000円を超えるふるさと納税を行うと、一定の所得税と住民税(所得割の2割が上限の目安)が安くなります。(ただし、実際は翌年納める住民税が少なくなるだけなので、「住民税の一部前払い制度」です)

 会社員の基本の3控除(給与所得控除、社会保険料控除、基礎控除)だけを使った場合は、自己負担2000円となるふるさと納税額の目安額は、

年収350万円の人は約3万6000円
年収450万円の人は約5万3000円
年収550万円の人は約7万円
です。