意外と家計の負担になるのが「通信費」

 家計の負担になっているのが、通信費です。プロバイダーにスマホなど、なくてはならないネット環境と電話ですが、これが意外と家計を圧迫していることも少なくありません。

 大手キャリアと呼ばれる(NTTドコモ、au、ソフトバンク)を使っている人の平均額は、1カ月当たり7876円です。それに対して、最近利用者が拡大している格安SIMユーザーの平均額は2957円。ざっくりいうと、大手キャリアと格安SIMユーザーでは、1カ月当たり4919円、つまり約5000円の差があるのです(出典:MMD研究所「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」)。

 今まで使い慣れた大手キャリアから格安SIMに変更することには「つながりにくくなったら困る」とか「機種代金が残っているから」、「まだ2年の縛りが終わっていない」などと、いろいろあるかと思います。ただし、通信費の節約の観点から考えると、格安SIMに変更したほうが、家計の支出は抑えられます。

 1カ月で5000円なら1年で6万円。夫婦なら通信費の見直しだけで12万円です。

 「もしかしたら安くなるかも?」と思ったら、まずは、調べることから始めてみてくださいね。

 調べた上で、「5000円ぐらい浮きそうだけど、それでもやっぱり今の携帯料金のほうがいい」と思うのなら、それはあなたが大事にしていることだから、高い通信料でもかまいません。その代り、限られた収入の中では、高い通信料分を他の支出で調整する必要があります。食費や水道光熱費、被服費および履物、家具・家事用品など、「かけたいところにはお金をかける! 締めるところは引き締める!」という意識を持って、2018年はメリハリ家計を実現しましょう!

文/前野彩 写真/PIXTA