お葬式費用の平均額は、約190万円。

 このうち、5万円はあなたが加入している健康保険から「埋葬料」で補うことができます。会社によっては、従業員が死亡した場合に、本人が生きていれば受け取ったであろう、その時点の退職金を給付してくれる「死亡退職金」もあります。

 また、個人型確定拠出年金や小規模企業共済、個人年金保険などで老後の積立をしていた場合は、家族は、その積立相当額を受け取ることができます。さらに、今のあなたの預貯金も家族は受け継ぐのです。

 これらのお金を合わせると、「もしものときのお葬式代190万円」は、準備できそうな気がしせんか。

今、自分が持っている社会保険や会社の制度、貯蓄などを考えたうえで、死亡保険が必要かどうかを判断しましょう。

保険に入っても不安か、安心か

 次に、②不安か、安心か。

 保険は「必要か、不要か」で加入を判断するのが原則ですが、「なぜ保険が不要なのか」という考え方自体を理解できていないと、死亡保険ゼロという状態が、かえって不安を増大させてしまうことがあります。

 そこで、保険が不要とわかってもまだ不安が残る場合は、遺族年金を理解すると共に、もしものときに安心できるよう、貯蓄や収入アップ、支出減少などの対策を考えましょう。保険が必要な人にとっては、必要最低限の金額だけ保険に加入することが安心につながるはずです。

不安がどうしても残るときは、加入して安心するのも手(C)PIXTA
不安がどうしても残るときは、加入して安心するのも手(C)PIXTA