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わたしとシゴト。

元「難民高校生」 働くとは近しい人を楽にすること

2016年10月13日

仁藤夢乃(後編)「企業に就職しないことに迷いはなかった」

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暴力や虐待などの困難を抱える10代の女の子たちが安心して頼れる「人生のちょっと先輩」として、日常に寄り添う支援を行っている「Colabo(コラボ)」代表の仁藤夢乃さん。LINEで届く相談に24時間対応し、仕事とプライベートはほとんど一緒という彼女が考える働くことの意味や、日々接する少女たちへの思いについて伺いました。


大学の授業で出会った「傍楽(はたらく)」という考え方

 コラボを立ち上げたのは大学生だった2011年、東日本大震災の被災地を支援する活動を地元の高校生たちと一緒にすることになったのがきっかけでした。13年に法人化し、「私だからできることを」と、居場所のない少女たちを支える今の取り組みを始めました

 学生時代からボランティアでしていた活動をそのまま卒業後も仕事にすることに、迷いはなかったです。あるとき大学で「働くとは何か」ということを考える授業があって、先生が「傍楽(はたらく)=そばにいる人を楽にする、という考え方がある」という言説を紹介していました

Colabo(コラボ)代表 仁藤夢乃さん 8月に東京・神楽坂で開催された「私たちは『買われた』展」会場にて

 先生には障害のあるお兄さんがいるのですが、かつては障害者も施設に入れるのではなく、地域で暮らし、農家で綿をつむぐような自分にできる仕事を手伝ったりする、支えあいの生き方があったと。その話を聞いたときにすごくいい考え方だなと思いました。私も働くことをビジネスというよりも、近くにいる人を楽にするような生き方のことだととらえています。

悩み相談には24時間対応

 関わっている子たちはよく施設や児童相談所の職員に対して、仕事としてやっているのか、人としてやっているのか、みたいなことを問うてくるんです。仮に本気で向き合っていたとしても、「どうせあの人たちには帰る家があるし、退職したら連絡がとれなくなっちゃう」と。

 私は人として関わっていきたいから、女の子たちとは仕事という感じでは接していません。スマホに入ってくる相談には24時間対応しているので、プライベートと仕事はほとんど一緒。女の子たちとLINEで1日にものすごい数のメッセージをやり取りしているので、文字を打つのはめちゃくちゃ早いです(笑)。

スマートフォンの充電器と著書『難民高校生』は日頃から持ち歩いているそう。「出会った女の子たちに本を渡すことも多いです」

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