転職活動の情報収集に活用も

 女性活躍推進法は、女性にとってキャリアの可能性を広げるチャンスといえます。同時に、私たちの働き方を見直す大きな契機となるでしょう。

 残業が恒常化している職場では、ワークライフバランスの視点からも、健康面からも、長時間労働の削減に向けた取り組みは非常に重要です。多様な働き方を認める制度や、能力を男女公正に評価する仕組み、採用・配置・昇進などの社内体制を見直していく必要があり、そうした動きが加速していくことでしょう。

 各社が行動計画で掲げた目標を達成するために動き出しています。人材育成・キャリアアップに向けた教育をはじめ、様々なアクションが進んでいくことが予想されます。

 また、女性活躍推進法に基づき情報公表をする中で、今まで表に見えなかった労働状況や各社の女性活躍に向けた方針などが把握しやすくなります。それらは、私たちがまさに知りたいと思っていた情報であり、これから転職を考えるうえでも、貴重な情報源として期待されます。

 こうした動きをポジティブに捉え、あえてその波に乗ってみる、というのも一つのやり方ではないでしょうか。女性活躍に向けた各社の取り組みに、今後目が離せません。

文/佐佐木由美子

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