万が一失業したらまずはハローワークへ

 会社を辞めて次の仕事が見つかるまでの間、雇用保険から受け取れる失業給付のことを「基本手当」といいます。自分の意思で会社を辞めたときと同様に、受け取るためにはお住まいの地域のハローワークで手続きをします。

 ハローワークに行くときに必ず持っていくのが「雇用保険被保険者証(以下、被保険者証)」と「離職票」です。基本手当を受給するためには、他に免許証などの本人確認書類や写真、印鑑なども必要です。

 被保険者証は、在職中に雇用保険に加入していたことを証明するもので、カードくらいの大きさの厚紙に、被保険者番号と名前、生年月日が記載されています。多くは、退職するときに勤務先から渡されます。「離職票」は、仕事を辞めるまでに受け取っていたお給料の状況や離職の理由が記載された書類です。A3サイズの複写式の薄い紙で、退職する前に、勤務先が発行し、従業員はその内容を確認して署名することになっています。

 離職理由の欄には、「事業所の倒産等によるもの」、「定年によるもの」、「労働者の個人的な事情によるもの」などの選択肢が一覧になっており、当てはまるものを勤務先と従業員の双方がそれぞれ選んで記入します。ここで選んだ理由をもとに、雇用保険の基本手当の支給内容が決まります。