毎日忙しく働く女性がリフレッシュしたいときにすることといえば旅行。これからやってくるゴールデンウイークに旅に出るという人も多いのでは? 写真を撮る機会が多い旅先では、旅先ならではのおしゃれを楽しみたいもの。でも、荷物はコンパクトにまとめたい。旅行に持っていくべき着回しアイテムを、仕事やプライベートで世界中を飛び回るファッションジャーナリストの宮田理江さんに教えていただきました。

宮田理江さん
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。日経ウーマンオンライン連載「ファッション戦略論」でおなじみ。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通版ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。公式サイト:fasion bible

着回し優等生アイテムは「マキシスカート」と「ジレ」

 読者に人気の台湾や香港、タイ、シンガポール、マレーシアなどのアジア旅。街歩きを楽しんだり、プールでリゾート気分を味わったり、ちょっと背伸びしたレストランで食事をしたりと楽しみがたくさん! これからご紹介する着回し力抜群の2アイテム、「マキシスカート」と「ジレ」なら、それぞれのシチュエーションに合ったコーディネートができて、SNS映えも狙えますよ。

着回しアイテムその1 「マキシスカート」

 「私の旅スタイルに絶対に欠かせないアイテムは、ウエストがゴムのマキシスカートです」という宮田さん。スーツケースに入れずに、旅行に出発する日に着ていくそうです。

 「ウエストがゴムなのでとにかくラクチンですし、脚がすっぽりカバーされるので、飛行機の中で着圧ソックスを履いたり、脚をマッサージしたりもしやすいんです。ウエストがゴムのものなら、ベアトップワンピースのようにも着られます」と着回しのバリエーションの多さも注目点だといいます。

 色はブロンズや黒、ネイビーなどがコーディネートしやすくおすすめだそう。「光沢感のある生地を選べばアクセントになり、トップスがモノトーンでも地味になりません。柄物はインパクトがある分、印象を変えにくいというデメリットが。SNSにアップしたときにいつも同じ服を着ているように見えてしまうので、避けたほうが無難」と宮田さんは説明します。シワが気になりにくいという理由で、生地にプリーツ加工がされたものを選ぶこともポイントです。

着回しアイテムその2 「ジレ」

 マキシスカートの次に宮田さんが旅ファッションとして推すのは、「ジレ」。「スリーブレスジャケットのような印象のジレは、シンプルなコーディネートにアクセントを与えてくれる便利なアイテムです」と説明します。

 羽織るだけできちんと感がプラスされる上、どんなアイテムにもマッチしておしゃれに見せてくれるので、荷物を増やしたくない旅行にピッタリ。お尻が隠れるくらいの長め丈を選べば、縦長シルエットが完成してスタイルアップ効果も得られます。ベルトでウエストをマークしてシルエットを変化させるのもおすすめです。

 ジレは無地の黒が万能! 「組み合わせやすいのはもちろんのこと、コーディネートを引き締めて、程よいフォーマルさを出してくれるので、ブランドショップで買い物をしたり、ホテルのレストランで食事をしたりするときにも活躍しますよ」と宮田さん。ポリエステルのポンチ(ニット地)やボンディング加工(異素材を接着した生地)が軽くてかさばらず、シワになりにくいので使いやすいそうです。

 さっそく、次のページから具体的な着回しを見ていきましょう。