弾丸食い倒れ旅

ANA深夜便活用、有休なしで決行できる香港週末食い倒れ旅

<週末プラン>
土曜日(金曜深夜) ANA 羽田0時55分発 香港4時30分着
月曜日(日曜深夜) ANA 香港1時05分発 羽田6時10分着
もしくは
日曜日 ANA 香港14時45分発 羽田20時00分着

 体力的に余裕があるのであれば、LCCではないが、香港へ羽田発着のANA深夜便を使って有休0日で週末食い倒れ旅に出かけてみては。金曜日、仕事を終えてから一旦家に戻って旅支度をしてから夜23時30分頃に羽田空港国際線ターミナルへ。ANAは羽田~香港線の深夜便を運航しており日中便よりも安く販売されていることが多く、往復4万円台で購入できることが多い。香港には早朝4時30分の到着になるが、市内へ移動して朝飲茶から香港グルメ旅がスタートする。

朝から飲茶を堪能できる
朝から飲茶を堪能できる

 香港ではヌードル、お粥、飲茶や本格的な広東料理、さらにはマンゴープリンやエッグタルトなどのスイーツをとことん楽しみ、疲れたらマッサージ店に入るのもいいだろう。夜景やショッピングも楽しめる時間も十分にあるので、思っている以上に満喫できるのだ。

美しい夜景を見ながら、明日への活力をチャージ!
美しい夜景を見ながら、明日への活力をチャージ!

 帰国便は元気があれば日曜日の深夜便、余裕を持って帰りたいなら日曜日の午後便を選ぶといいだろう。同じ羽田~香港線にはLCCの香港エクスプレスも深夜早朝時間帯に就航しており、セール販売時には往復1万円台で購入できることもあるので、状況に応じて使い分けてみる方法もある。

土日でソウルを目いっぱい楽しむ

ピーチの羽田~ソウル便利用で週末ソウルを遊び倒す

<週末プラン>
土曜日(金曜深夜) ピーチ 羽田1時55分発 ソウル(仁川)4時25分着
日曜日 ピーチ ソウル(仁川)22時35分発 羽田0時55分着(月曜着)

 韓国を週末だけで目いっぱい楽しみたい人におすすめなのが羽田発着で利用できるピーチの深夜便。安ければ往復2万円台で航空券の購入が可能。金曜日の仕事を終えてから最終列車で24時前後に羽田空港に到着すれば十分で、深夜2時前に羽田を出発し、約2時間半のフライトでソウル・仁川空港に到着する。

体に優しいスープが体に染み渡る
体に優しいスープが体に染み渡る

 到着した段階ではかなり眠い状態になるが、仮眠スペースか空港内の椅子などで少し仮眠してから朝7時頃から行動を開始するのがいいだろう。体に優しいスープで有名な市庁舎近くにある干し鱈のスープ「武橋洞プゴグッチッ」で朝ご飯を食べてから活動をスタートさせるのがいいだろう。ショッピング、エステ、スパなどソウルで楽しみたいアクティビティを詰め込み、日曜日は少し早めの夕食を済ませて夜20時30分過ぎに仁川空港へ。

日曜日はショッピングなどソウルの街を堪能
日曜日はショッピングなどソウルの街を堪能

 羽田到着は深夜1時前になるが、深夜2時台に主要駅へのリムジンバスも運行しているので、そのまま家に帰ってもいいし、朝まで国際線ターミナル内で過ごして始発列車で一旦家に戻ってから出勤することもできるのだ。ピーチは同様に羽田から台北と上海へも週末だけで訪れることも可能。

***

 アジアが中心となるが、LCCを利用すれば、北海道や沖縄への旅行に近い金額もしくはそれよりも安く海外へ行けてしまう。「忙しいから海外旅行は無理……」という発想を少し変えて、LCC週末弾丸海外旅行へ、この機会にお出かけになってみてはいかがだろうか。

文・写真/鳥海高太朗 セブ島ビーチ写真/PIXTA

この人に聞きました
鳥海高太朗
鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)さん
航空・旅行アナリスト。帝京大学経済学部地域経済学科非常勤講師。航空会社・アライアンスのマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究も行う。経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでコメンテーターなどを務めている。飛行機ニュースサイト「ひこ旅」 編集長でもある。著書に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社新書)。