「エージェントとしては、できるだけ本音でお話しいただきたいので、リラックスして気軽に来ていただいて大丈夫です。エージェントは面接官ではなく、一緒に伴走するパートナーだと思っていただきたいですね。

 マイナビでは、多いときは転職活動中5~6回お会いすることもあり、最初は緊張していた方も、最後は自然な感じでお話しできる関係になります。ただ、やはり、時間にルーズだったり、挨拶がきちんとできなかったり、社会人として基本的なところが普通にできているかどうか、というところは気にします。それを企業の方に伝えたりはしませんが、お仕事を紹介する上で考慮することはあります」

 また、相談する際は、希望する職種や業種が絞り込まれていたほうがいいのだろうか?

 野澤さんによると、「もちろん、転職したい業種や職種などが具体的になっていた方が、早くお仕事をご紹介できる、ということはあります。ただ、ご本人が知らない業種、職種のお仕事や非公開求人もあり、『あなたのご経験をこんな仕事にも生かせますよ』とこちらから提案できる可能性もあるので、あまり最初から絞りこみすぎなくてもいいと思います」とのこと。

 年末年始、これからのキャリアについてふと考える人も多いのではないだろうか。なんとなく転職に興味があるという人は、とりあえず転職エージェントを訪れるところから始めてみてもいいかもしれない。

【この人に話を聞きました】
■エン エージェント コンサルタント 磯村舞さん
■マイナビ 紹介事業本部 課長 野澤綾子さん
■リクルートキャリア 斡旋事業本部 カスタマーサービスグループ 佐藤季子さん

文/井上佐保子 写真/PIXTA

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