キャリアアップ派は経験をきちんと語れるようにしておく

 一方、キャリアアップ派の多くは、新卒で入った会社での仕事に物足りなさや将来性の無さを感じている女性たちだ。

自分がどうなりたいかを語れるようにしておきたい (C)PIXTA
自分がどうなりたいかを語れるようにしておきたい (C)PIXTA

 やはりライフイベント後もずっと働いていけるかどうかに不安があり、長く働くためのスキルを身につけたい、今のうちにキャリアアップしておきたいという思いからキャリアアップ転職を希望している。

 「基本的にキャリアアップしたい、第一線で働きたいという理由で転職活動する場合、アラサー世代であればポテンシャルを買われるためか、未経験でも決まっていく人が多いです。ただ、未経験の職種、業種にチャレンジする場合は、自分がどうなりたいかをきちんとアウトプットできるようにしておくことが必要です」。

 また、今までやってきた仕事について、きちんと語れるようにしておくことも大切だ。
 これまでの仕事を書き出し、棚卸しするだけでなく、自分が社内でどんな役割を果たしていたのか、仕事をする上で気を付けていたことはなにか、などを自分なりに整理しておき、アピールできるようにしておきたい。

 「大した仕事をしてこなかった、なんのスキルも身についていない、と言う人も話を聞いてみると、プロジェクトがスムーズに進むように細かい気配りをしていた、新人の指導を任されていたなど、充分アピールできる経験をしてきている人も多いのです。自分のアピールポイントは自分ひとりではなかなか気づけないので、そういう人はぜひ一度、エージェントを活用してほしいなと思います」

【この人に話を聞きました】
■マイナビ 紹介事業本部 課長 野澤綾子さん

文/井上佐保子 写真/PIXTA

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