新卒の面接と中途の面接の違い

 転職先となるIT企業の法務部の仕事も、エージェントを訪れる前から、目をつけていた求人情報のひとつでした。エージェントの紹介で中途採用に応募し、途中にWebによる適性試験をはさみ、3回の面接を受けました。

 大学時代の就職活動からあまり時間をおかずに転職活動を始めることになりましたが、中途採用の面接は就職活動時の面接とは全く異なっていたといいます。

 「新卒の時は大勢の応募者の中の一人にすぎませんでしたが、中途の面接は私だけ。会社との距離をとても近くに感じました。聞かれる内容もどんな働き方をしたいかなど、具体的な内容が多く、『自己PRを3分で』なんてことはありませんでしたね(笑)」

 エージェントからは「第二新卒はほぼ新卒と同じ状態なので、無理に仕事経験を売りにするよりは、『今はできませんが、これからがんばります』と謙虚に答えたほうがいい」というアドバイスを受けたそうです。

後任が決まらない・・・

 「最後の役員面接では法務に関連のある部署以外の役員の方々もいらしていて、みなさんとご挨拶させていただきました。以前の会社は大規模かつ若い人の多い会社だったのですが、今の会社は、規模も大きすぎず小さすぎず、会社全体が見渡せるような規模感。年齢層もバランスよくいるためか、落ち着いていて安定感があり、この会社に入りたい、と思いました」

 翔子さんの思いが通じたのか、無事に内定が出て、3カ月後の入社が決まりました。

 早速、退職する意思を直属の上司に告げたところ「考え直してほしい」と慰留されました。その後、部長を交えての面談も行われ、説得されましたが「法務の仕事がやりたいから」と固辞してなんとか退社できることになりました。

 ところが、いつまで経っても後任の人が決まりません。