「週に1度、部署のミーティングがあり、その席で1歳上の先輩が、『最近、加藤さん(翔子さん)に業務の負荷がかかっているようで、残業が続いて心配です』と、私を気遣った発言をしてくれたのです。すると、その上司が『残業代払ってるんだから、そんなこと関係ないでしょう』と、さらっと流したんです。
そのとき、ぷつっと糸が切れたようになって、『転職しよう』と思い立ちました」
まずは大手エージェントのサイトに登録。転職を決意したのが、入社して半年過ぎた頃だったので、第二新卒向けのエージェントサービスを利用することにしました。
一番の心配は「入社してわずか1年も経たないうちに転職したいなんて、早すぎると止められてしまうのでは?」ということでしたが、エージェントでカウンセリングを受けてみると、「まったく心配ないですよ」と背中を押され、ほっとしたといいます。そこから、翔子さんの転職活動がはじまりました。
次週に続く。
文/井上佐保子 写真/PIXTA