どんな仕事をやってきたか、自分の引き出しを整理しておく

 発信力を高め、自分のことを知ってもらえるようにすることは、転職のためだけでなく、自分自身がやりたい仕事をつかむ上でも有効な手段。自分がやってきたことやこれからやってみたいこと、興味のあることを周囲にうまく伝えられれば、自然とチャンスも広がります。ところが、いきなり「あなたがやってきた仕事について話してください」と聞かれても、とっさには思い出せず、うまく答えられないものですよね。

どんなときも、自分のことを具体的に話せるようにしておきたい (C)PIXTA
どんなときも、自分のことを具体的に話せるようにしておきたい (C)PIXTA

 特に同じ仕事を長く続けていると、自分がどんな仕事をやってきたのか、どんな仕事が得意で、どんな仕事が苦手なのか、どんな仕事が好きで、どんな仕事が嫌いなのか、特に振り返ることもなく、忘れてしまいがちです。いつ訪れるか分からないチャンスを生かすためにも、転職をするしないにかかわらず、定期的に自分のやってきた仕事を書き出して棚卸しをしておくといいと思います。

 いつでも自分の経験や自分の思いを伝えられるように、自分の中の引き出しを整理して準備しておけば、ここぞというときに、さっと自分のアピールポイントや、思いを伝えることができ、チャンスをつかむことにつながります

文/井上佐保子 写真/PIXTA

藤井佐和子

キャリエーラ代表。キャリアアドバイザー。
カメラメーカー、人材エージェントのコンサルタントを経て、2002年に独立、現在は、女性を対象とした、延べ13000人以上の対面キャリアカウンセリング実施、また、ダイバーシティやキャリアをテーマに企業研修、講演を行う。著書に「あなたには、ずっといてほしいと会社で言われるために、いますぐはじめる45のこと」(ディスカバー・トゥエンティワン)など多数。
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