そうした咲子さんの努力もあって今は社員も50名ほどに増え、小さいながらも優良企業となっている。「大企業がいい、という人は多いですが、私は小さいベンチャー企業の方が、やりたいことができる可能性が高いですし、会社の成長と共に自分も成長でき、上がり幅も大きいのではないかなと思います。実際、給与も増えました」
以前アルバイトとして働いていたことで、職場にもスムーズに溶け込むことができた。「なにより、テレビ制作会社でめちゃくちゃ働いていたので、もうどんな激務でも耐えられるようになりました」と、笑って話す。
最近ではWebのコンテンツで動画を作ることも増え、前職の制作会社て培った映像編集のスキルも役に立っている。咲子さんは、さらに動画編集の腕を磨きたいと、週末は趣味も兼ねて映画の学校にも通い、勉強を重ねる。
仕事をする中で得意なことが見つかった
「以前は文章を書きたいから出版社に、映像を撮りたいからテレビ制作会社に、と考えていましたが、Webならどちらもできます。しかも、小さい会社なので『やりたい』と言えば、すぐにやらせてもらえるんです」
フリーター経験と2社の転職経験を経て、咲子さんはやりたい仕事を手に入れた。
「自分が得意なことは、仕事をする中で見つかっていくものなんですよね。一度働いた経験さえあれば大丈夫。選ばなければどこでも働ける、という自信がつきました。私は働きたくても働けなかった経験があるから、働きたいという思いが人より強いのかもしれませんね」と笑顔で話した。
★“強み”は働きながら見つけるべし!
★以前働いた職場の人間関係も大切に!
★目の前の仕事に責任もって取り組もう!
文/井上佐保子 写真/PIXTA
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