エージェントを通さない方がいい場合も

 なお、転職エージェントを使わない方がいい場合もあります。企業側は、自社努力で直接採用できない経験者、スペシャリストを求めて、ある程度のコストをかけて転職エージェントを使っている、という側面があります。そのため、未経験の人を採用するような場合は、自社のホームページ上だけに採用情報を掲載している、ということも多いのです。

 新しい職種や業種にキャリアチェンジしたい、といった場合には、会社の採用ページを直接見てみると、転職エージェント会社にはない求人情報が見つかることがあります。私が担当した方で、エージェント経由で応募したら書類が通らなかったけれど、直接応募したら採用された、という人もいました。気になる企業があれば、採用窓口に求人について直接問い合わせをしてみるのも一つの手です。

 また、最近では企業のホームページ上の採用情報まで検索できるサイトの「indeed」などもありますので、こうしたサービスも利用して、賢く求人情報を探してみてください。

■参考URL
転職・求人情報検索:indeed

文/井上佐保子 写真/PIXTA

藤井佐和子

キャリエーラ代表。キャリアアドバイザー。
カメラメーカー、人材エージェントのコンサルタントを経て、2002年に独立、現在は、女性を対象とした、延べ13000人以上の対面キャリアカウンセリング実施、また、ダイバーシティやキャリアをテーマに企業研修、講演を行う。主な著書に「あなたには、ずっといてほしいと会社で言われるために、いますぐはじめる45のこと」(ディスカバー・トゥエンティワン)など多数。
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