正社員登用への打診は今後の強みになる

 企業としては、社内での実績がある優秀な契約社員は、正社員化して囲い込みたいと考えていますし、「女性活躍推進法」の施行が追い風になり、正社員の中から女性の管理職候補が見つからない場合は、契約社員からも登用しよう、という流れも出てきているようです。

 今、契約社員や派遣社員として働いている方は、「有期雇用だから契約期間内だけほどほどに働こう」というスタンスではなく、ぜひ正社員になるためのキャリアビジョンを描き、正社員、管理職に打診してもらえることを目指して仕事をしてください。最終的にその会社の正社員になるかどうかはともかく、「正社員に打診された」事実は、正社員に転職をする際にもアピールポイントになり、必ず次につながっていきます。

文/井上佐保子

藤井佐和子

キャリエーラ代表。キャリアアドバイザー。
カメラメーカー、人材エージェントのコンサルタントを経て、2002年に独立、現在は、女性を対象とした、延べ13000人以上の対面キャリアカウンセリング実施、また、ダイバーシティやキャリアをテーマに企業研修、講演を行う。著書に「あなたには、ずっといてほしいと会社で言われるために、いますぐはじめる45のこと」(ディスカバー・トゥエンティワン)など多数。
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