年収アップ組は、最後まで年収にこだわっていた

 「転職の決め手となった点」でも、アップ組とダウン組に違いが見られました。

【年収アップ組】Q.転職の決め手となった点を教えてください
【年収アップ組】Q.転職の決め手となった点を教えてください
【年収ダウン組】Q.転職の決め手となった点を教えてください
【年収ダウン組】Q.転職の決め手となった点を教えてください

 年収アップ組は、転職の決め手として「年収が現職より高い」を選ぶ人が42.0%に上り、とにかく年収アップにこだわって決めたことが分かりました。また、「採用担当者の雰囲気」(15.1%)が5位にランクインしているのも、ダウン組にはない特徴です。

 年収ダウン組の1位は「残業が少ない」こと。転職のきっかけに「長時間残業」「体調不良」等があったため、当初重視しようと思っていた「収入アップ」「福利厚生」よりも、最終的には「残業が少ない」ことが決め手になったという見方ができます。

 転職で年収がアップした人とダウンした人を比べると、アップ組はもともと前向きな理由で転職活動に臨んだ人の割合が高く、「経験が無くてもチャレンジできる求人」を重視する傾向がありました。また、最後まで「年収が現職より高い」ことにこだわって転職先を決めたことが明らかになりました。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA

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【調査概要】
2016年11月7日~12月4日、日経ウーマンオンラインと日経WOMANキャリアのサイト上で調査を実施。日経ウーマンオンラインを通じて回答した回答者389人、日経WOMANキャリアを通じて回答した回答者315人、計704人の回答を得た。属性は、独身59.4%、既婚(子どもあり)19.3%、既婚(子どもなし)15.3%。年齢は25~39歳が62.1%。居住地は、東京都28.1%、神奈川県12.9%、大阪府7.8%。会社員(一般職)61.8%。

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