女性の求人が多いのはどんな仕事?

 では、アラサー女子に対して求人が多いのはどんな仕事なのか。

 「女性ということで絞ると、サービス業、ホテル、ウェディングなどのホスピタリティ業、対面接客のある金融業などからのニーズは強いです。逆に建築や重機といった男性中心と思われている企業からの求人は比較的少ないです。職種として常に多いのはやはり、人と接する機会の多い営業や販売職です」(インテリジェンス川嶋氏)。

 また、大活況の人材紹介、人材派遣といった人材業界からもニーズが強いとのことで、転職の相談に訪れた人材会社が転職先となる可能性もなくはないとのこと。

 一方で専門に特化した女性のニーズが高い、という指摘もある。

女性のIT系エンジニアと営業職は引く手あまた

 「特に希少性が高いのはWebアプリなどのIT系エンジニアです。女性のエンジニアは全般的に優秀な上にコミュニケーション力が高いと好評で、市場価値が高いのです。女性でエンジニアというハードルが高いかもしれませんが、リケジョ(理系女子)というキーワードは、今後ますます注目を集めると思います。一方でより身近なキャリアで言えば、営業職も常にニーズの高い職種です。営業の中でも、特にITサービスなどの“無形商材”を扱う法人営業ですね。女性は化粧品や食品などの“有形商材”の営業を志望される方が多いのですが、無形のコンサルティング要素が強い営業経験の方が、有形営業よりも市場で評価される経験ですので、イメージ先行で食わず嫌いせず、ぜひチャレンジしてほしい分野です」(LiB 佐地良太氏)

【今回はこの方々に話を聞きました】

インテリジェンス キャリアディビジョン人材紹介事業部ゼネラルマネジャー 川嶋由美子さん
LiB 事業開発 佐地良太さん
Shift 社長 水澤直人さん

文/井上佐保子

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