悪口や不満は口にしない

 職場での人間関係や上司への不満、給料や仕事内容に関する不満など、前職に対する不満から転職するという人は多い。最後に思い切って不満をぶちまけてから退職したい、などという気持ちになる人もいるかもしれないが、退職時に悪口や不満を口にすることは絶対に避けて。

 「世間は意外と狭いもの。どこでどうつながっているか分かりません。同じ業界での転職ならば、なおさらです。関係を悪化させて、得することは一つもありません」(マイナビ野澤綾子さん)。

立つ鳥あとを濁さず (C) PIXTA
立つ鳥あとを濁さず (C) PIXTA

 退職の意思を伝えるときは、「新しい分野の仕事に挑戦したい」「家庭の事情で遠い職場に通えなくなった」など、「それでは仕方ないな」と思われるような個人的な理由を挙げると引き止めにくくなる。

転職する! 強い気持ちが大切

 よくあるのが、「後任が決まるまで待って」「後任への引き継ぎが終わるまで待って」と慰留されるケース。

 「周囲に迷惑をかけたくない」という思いから、退職日をずらすなどしてずるずると残っていると、転職先にも迷惑をかけてしまう。後任を決めるのは会社の仕事。引き継ぎ書類などはきちんと用意しておきつつも、強い気持ちで、きっぱりと退職の意思を伝えよう。

【この人に話を聞きました】
■エン エージェント コンサルタント 磯村舞さん
■マイナビ 紹介事業本部 課長 野澤綾子さん

文/井上佐保子 写真/PIXTA

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