転職の決め手は「年収・未経験可」のほか、立地や人の雰囲気も!

 では、実際に転職した人に「転職の決め手となった点」(複数回答)を聞きました。

転職の決め手となった点を教えてください。(複数回答)
転職の決め手となった点を教えてください。(複数回答)

 すると、「年収が現職より高い」(28.2%)、「経験が無くてもチャレンジできる求人」(26.8%)、「残業が少ない」(19.7%)と、もともと重視していた条件と一致する項目が上位に並びました。重視していた条件では、41.0%でトップだった「福利厚生が充実している」は、実際の決め手では17.0%で4位に。また、「採用担当者の雰囲気」(13.0%)が決め手になる人も多いようです。

 中でも注目したいのが、「その他」が27.1%に上ったこと。フリーアンサーには

「家から近い」(30歳、経理・財務・会計、金融・証券・保険)

という立地を挙げる人が目立ち、

「同僚・上司の雰囲気」(30歳、総務・人事、放送・広告・出版・マスコミ)

というように会社の雰囲気が自分に合うという回答もありました。

 また、

「スタートアップ・ベンチャー企業の理念に共感」(29歳、プログラミング・SE、通信サービス・情報処理・SI・ソフトウエア)
「ハローワークの職業訓練の講座で就業訓練として行ったところに転職した。これならできると思った」(37歳、広報・宣伝、放送・広告・出版・マスコミ)

というように、もともと想定していなかったことが転職に結びついた人もいました。

 いかがでしたか。次回は、転職経験者が明かしてくれた転職時の年齢や回数、転職して良かったことなどをお伝えします。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA

働く女性の転職白書

第1回 転職白書 女性の7割が転職希望「時間と勇気なく我慢」
第2回 転職白書 一番人気は事務系 憧れ業種は意外なあの業界
第3回 転職白書 女性の転職の決め手 福利厚生より「未経験可」(今回はここ)
第4回以降は順次公開予定

【調査概要】
2016年11月7日~12月4日、日経ウーマンオンラインと日経WOMANキャリアのサイト上で調査を実施。日経ウーマンオンラインを通じて回答した回答者389人、日経WOMANキャリアを通じて回答した回答者315人、計704人の回答を得た。属性は、独身59.4%、既婚(子どもあり)19.3%、既婚(子どもなし)15.3%。年齢は25~39歳が62.1%。居住地は、東京都28.1%、神奈川県12.9%、大阪府7.8%。会社員(一般職)61.8%。