これからの時代、リーダーは「ピラミッド型」から「プラネット型」へ

 これまでのリーダー像は「ピラミッド型」と言えるものでした。トップダウンで指示を出すので、物事が伝わるのが速く効率がいい。でも、リーダーが解けない問題に出合うと、そのチームは立ち往生してしまうという欠点がありました。また、メンバーがいいアイデアを持っていても、そのアイデアがなかなか採用されないという弊害もありました。

 これからの時代に必要とされているのは「プラネット型」の組織です。この組織ではメンバーは縦方向ではなく、横方向につながり合い、課題に応じてリーダーが流動的に変わります。つまり、プロジェクトごとにその案件を得意とする人がリーダーになっていくのです。こんな組織の手にかかれば、多少時間はかかっても、どんな問題にぶつかっても最適な解答を導き出すことができるでしょう。

 これからの時代、組織は従来よりも複雑な問題に遭遇していくでしょう。そのために、組織はこのプラネット型のほうが相性がよいのです。

日経DUAL2016年3月14日連載「小室淑恵の 女性活躍推進のコツ、教えます」から転載。

ライター/西山美紀


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