最大のインプットは人と会うこと 会うときは「1対1」
――今おっしゃった通り、小西さんにとって本はとても身近なインプット源だそうですね。「多忙な中、どのように学びの時間をつくっているのですか?」というタイムマネジメントに関する質問も寄せられています。
小西 タイムマネジメントについてはうまくできている自信はないのですが、この年になりますと、「形式的なお付き合い」はしないようになりましたね。
例えば、特に目的なく大勢で集まって「飲みましょう!」みたいなお誘いには行きません。あまり言うと「付き合い悪い人」と思われちゃうかもしれませんが(笑)。実際のところ、私は日中は放送の準備に追われ、平日夜は取材先との会食も入ってきますので、誘われるままに予定を埋めていくと、自分にとって必要な学びの時間が確保できなくなってしまうんですね。
そして、私にとって最大のインプットは、やはり「人と会って話すこと」。そのインプットは、やはり「1対1」で最大化します。
「この人から直接会って話を聞きたい」という場合には、必ずサシで。これは取材の基本でもあります。4人で集まって話すような場では話題が散漫になりますし、深い話ができません。単純にインプットは4分の1になってしまいます。
だから、「1対1で人と会う」というのが、濃い学びを得るための私のスタイル。ただ、決して「4人だと学びが薄まるので」と言って断ることはありませんよ(笑)。
「自分のために」から「誰かのために」にシフト
――伝え方には要注意! ということですね。では、最後の質問です。「これから小西さんが挑戦したいことはなんですか?」
小西 ガッカリさせてしまったらごめんなさい。これからしたいことは、ないんです。
というのは、これからは自分のためではなく「誰かのために」、経験や知見を生かしていきたいと思っているんです。49歳の現在まで、私はとにかく自分のためにがむしゃらに走ってきて、今はただただ感謝の思いでここに立たせていただいています。
「挫折や失敗、いろいろなことがあったけれど、私はこんなふうにしてみたら少しは乗り越えることができたよ」とお伝えして誰かの役に立てることがあるのなら、喜んでお返ししていきたい。そんな気持ちで本も書かせていただきました。人に与えていくことが、私自身のこれからの成長にもつながるのではないかなと。
連載や出版を通じて、「対視聴者」だけではない社会の皆さんに発信できる機会を得られたことは、私にとって大きなステップアップとなりました。女性がもっともっと笑顔で頑張れる世の中にしていくために、私ができることがあればどんどん貢献していきたい。それが今の私の夢です」
文/宮本恵理子 写真/稲垣純也
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