「news every.」に出演中の日本テレビ解説委員の小西美穂さん。40代の仕事とプライベートで抱えていたモヤモヤから抜け出すきっかけとなったのが、自分磨きだ。それは結果的に「婚活」につながり、43歳で結婚する。書籍「小西美穂の七転び八起き」(日経BP社)でも語られた、「新しい自分に変わるために意識してきたこと」とは? ――仕事にも通ずる「自分磨きの極意」について詳しく聞いた。

本気の婚活で私が心掛けたことについて、今日はざっくばらんにお話しします!
本気の婚活で私が心掛けたことについて、今日はざっくばらんにお話しします!

――ここでも小西さんの「学ぶ力」が発揮されていったのですね。

 トモちゃんがヘアメイクの師としたら、ファッションの師となってくれたのは「ドンちゃん」です。トモちゃんからのアドバイスで「服装もなんとかしたほうがいい」と問題意識を持った私は、番組共演で仲良くさせていただいていた元バドミントン選手の陣内貴美子さんに、スタイリストさんを紹介していただきました。

 人気女性誌で活躍しているだけあって、雑誌から飛び出してきたようなオシャレな女性。鹿児島出身で人懐こいキャラクターともすぐに打ち解け、出会った初日にかぶっていた帽子の印象から浮かんだ愛称は、ドン小西ならぬ、ドン鈴木(鈴木仁美さんといいます)。「ドンちゃん」と呼ばせてもらうようになりました。ドンちゃんは私の事情を知ると、二つ返事で快諾。その足で、私の自宅に来てワードローブを丸ごとチェックしてくれました。

 それまで、私はなんとなく買って集めた服をうまく使いこなせず、コーディネートもワンパターンになりがちでした。ドンちゃんは、「はい、これは時代遅れ」「黒ばっかりでつまらない」と使える服を選別する一方で、奥のほうに収納していたほとんど着なかったジャケットを引っ張り出し……「違うテイスト同士を組み合わせると、あか抜けた印象になるんですよ。例えば、このツイードのジャケット、ダメージ加工のあるデニムと合わせてみてください」。自分では思い付かなかった組み合わせの妙に、目からウロコが落ちるようでした。

 私は結構コンサバな服も好きで、リボンやフリルが付いた服も好んで買っていましたが、ドンちゃんはズバリ一言。「美穂さん、『好きな服』と『似合う服』は違うんです」。

 これは大きな発見でした。なるほど。どうやら私は、少し辛口テイストも取り入れたほうが似合うのだということに気付きました。

食わず嫌いをやめたら、不安より楽しみが生まれてきた

――ファッション面でも新鮮な気付きがたくさんあったんですね。

 長らく自己流で服装を決めていたので、間違った思い込みもたくさんあったようです。

 ジーンズにパンストははかない、圧迫感のある黒タートルネックは着ない、ペタンコ靴は履かない……と禁止事項もいくつも指示されました。